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TRAVEL 旅行

2023.10.31

地場の食材と遊び心ある料理が自慢。伊豆の真ん中の道の駅

地方と都市を結ぶため、全国のローカルカルチャーにクローズアップするOMUSUbee編集部員が、旅先で見つけた情報とその魅力をお届けする本企画。今回は、美味しい伊豆と驚きの伊豆を提案する旅のスポット、『道の駅 伊豆月ヶ瀬』をレポート。料理長にして支配人の渡辺さんのご案内で紹介します。

美しい清流と豊かな緑に囲まれた伊豆旅行の中継地

伊豆半島のほぼ真ん中。南北に伸びる伊豆縦貫道の現在の終点地にして、西伊豆方面に向かう国道136号線の分岐点に位置する『道の駅 伊豆月ヶ瀬』。数ある伊豆の道の駅の中でも最も新しい、2019年12月オープンのローカルスポットです。
敷地の裏には半島随一の水脈、狩野川。伊豆といえば海を思い浮かべますが、サラサラと流れる清流と豊かな緑に囲まれた、静かな伊豆山間部の魅力が感じられること請け合いです。

地元の新鮮食材と名産品が目白押し

野菜や果物などの生鮮食品から、調味料、各種加工品まで。地域に根ざした様々な地場産食品が、ところ狭しとひしめき合う2階の物販スペース。その豊富なラインナップは、支配人である渡辺さんでも正確な数はわからないというほど。
「100種類以上は確実にありますね。季節ごとに商品の入れ替えもあるし、野菜や果物は日によって入荷状況も違うので、流石に細かくは把握しきれません(笑)」と渡辺さん。これは見応えがありそう。

数ある取扱商品の中でも特に渡辺さんが推しているのが、シイタケとワサビ、そして梅関連商品。
「基本的に全部おすすめですが、料理人の目から見てもシイタケは本当に絶品。近所の生産者さんが毎朝採れたてを持ってきてくれるのでとにかくフレッシュで、味付けなしのソテーでも驚くほど美味しいですよ。
それとワサビも抜群です。伊豆のワサビは甘みがあって、そのままかじっても良いくらい。チューブのワサビしか食べたことがない方には、衝撃だと思います。
梅関連の商品も、是非お試しいただきたいですね。ご近所の『伊豆月ヶ瀬梅組合』さんから仕入れているんですが、月ヶ瀬の梅は、香りがとても上品なんです」。

地場の食材を驚きのアイディアで料理したフードメニュー

1階にはイートインレストラン『月ヶ瀬テラスキッチン』もあり。自然光がさんさんと降り注ぐ天高のフロア中央には、大きなシンボルツリー。ウッドデッキ仕様の外席は狩野川に面していて、晴れた日はお手軽にピクニック気分が味わえそう。

地場産の食材をふんだんに使用した『月ヶ瀬テラスキッチン』のメニューたち。そのラインナップのほとんどは、料理長兼現支配人の渡辺さんが考案したそう。
「使用しているのは、ほぼすべて地元産の食材です。ただそれだけではなく、メニュー開発の際には、ちょっとした驚きや遊び心も取り入れるように心がけています。例えばこの中だと、麺にワサビを練り込んだつけ麺ですかね。
それとアマゴの天ぷらもウチならでは。ヤマメに近い品種で、淡白な白身なんだけど甘みがあって、私自身、ここで初めて食べて1発で魅了されてしまいました。
カツ煮や親子丼、照り焼き丼など、天城軍鶏のメニューもおすすめです」。

道の駅には欠かせない、ソフトクリームなどのライトスイーツ類も当然網羅。1番人気は、猪のカタチの最中がちょこんと乗った〈猪最中ソフト〉。
「月ヶ瀬では知らない人がいない老舗の和菓子屋さん、『小戸橋製菓』さんとのコラボ商品。ソフトクリームと最中のマッチングが最高です。
地元の梅を使用した〈月ヶ瀬梅林うめソーダ〉は、先ほどもご紹介した『伊豆月ヶ瀬梅組合』さんとコラボレーションしています」。

美しいデザインにおもてなしの心が詰まった施設作り

フード関係ばかり紹介してきましたが、ここの魅力はそれだけじゃありません。そのひとつが、施設の美しさ。2019年オープンという築浅物件らしく、細部までデザインされた和モダンなしつらえは居心地抜群。外にも中にも休める場所を確保してあるので、思い思いの場所でくつろぐことが可能です。
また建物2階の休憩スペースの横には、道の駅には珍しい書籍販売コーナーも。お気に入りの1冊を見つけて、狩野川を見下ろしながらページを繰る、なんてのも乙な楽しみ方ではないでしょうか。

最後に、ご案内いただいた渡辺さんからのひと言。
「私自身、料理長から支配人兼務になってまだ1年も経っていないんですが、だからこそ、いまが挑戦の時だと考えています。メニュー開発にしてもイベントなどの催事にしても、ここ月ヶ瀬でしかできない施策にトライしていくつもりなのでご期待ください。

道の駅 伊豆月ヶ瀬
住所:静岡県伊豆市月ケ瀬78-2 MAP
URL:https://www.izutsukigase.com/

Credit
Photo_Shuhei Nomachi
Edit & Text_Satoshi Yamamoto


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