2023.12.18
みんな大好きなサウナとお風呂にフォーカスを当てた連載企画、『サウナっ風呂の旅』。
今回は「サウナはなくとも、大自然に囲まれた露天風呂で整えたい!」という人におすすめの温泉施設、『板取川温泉バーデェハウス』をご紹介します。ゲストは、<ボクとワタシの伝統工芸 @石川県>にも登場いただいたアーティスト・須田 悠さん。日々創作活動に勤しむ須田さんに温泉でのリラックスタイムを過ごしていただきました。
アーティスト/須田 悠さん
1985年、東京都多摩市生まれ。日本人としてのアイデンティティを探るべく、先人たちとの精神的な繋がりを求めながら、日々思いつく頭の中にある恒常性の欠落した世界観を表現。インディペンデントなアパレルブランドからナショナルブランドまで、多種多様なクライアントにアートワークを提供する。
Instagram:uyudas
目次
岐阜県関市の清流・板取川のほとりにある『板取川温泉バーデェハウス』は、スイスのログハウス風の外観が目を惹く温泉施設。澄んだ空気、豊かな自然の中にあることから、ドライブやサイクリングの途中に利用する人も多く、山から猿の親子がやって来ることも度々。
車で15分ほどの距離には、絵画のように美しいと話題の『通称・モネの池』、推定樹齢400〜500年とされる巨大な株杉が群生している『21世紀の森公園』などがあり、観光を楽しむにもぴったりのロケーションです。
『板取川温泉バーデェハウス』のいち押しポイントはなんといっても、板取川のせせらぎに耳を傾けながら、空と山々の景色が堪能できる露天風呂。日本三大名泉のひとつ下呂温泉とよく似た泉質は、アルカリ性で保湿効果が高く、入浴後の肌がすべすべになること請け合いな美肌の湯です。
「温度もちょうど良くて、お湯がなめらか。肌がしっとりする感じがします」と、須田さん。
取材で訪れた時期は紅葉シーズンでしたが、冬には雪化粧をした山々、春夏には新緑の景色を見ることができるので、行くたびに新しい発見ができるのも魅力です。
露天エリアには、泡が心地よいジャグジー風呂もあり。ハイパワーのジェット水流で、疲労回復や健康増進など、疲れた体をダイレクトに癒やしてくれます。上述の大風呂に比べると若干コンパクトですが、より近く大自然を感じられるポジショニングも気持ちいい。
また内風呂には、体をほぐしながら温める気泡風呂の他、血行促進に効果的なうたせ湯、アロマテラピー効果の高い薬湯などがあり、十分に体を癒すことができます。蒸気たっぷりの内風呂を堪能した後、外気が気持ち良い露天風呂で新鮮な空気をゆっくりと吸い込みながら入浴することで、日常では味わうことのできないリラクゼーション体験が叶います。
もちろん館内には、温泉施設には欠かせない休憩室もご用意。畳敷きの小上 がりには、ゴロゴロと寝転がれる⻑座布団もありで、お風呂上がりの軽いう たた寝も大歓迎! ですが取り合い必至なので、譲り合いの心を持って利用 しましょう。
温泉でリフレッシュした後は、美味しいご飯で腹ごしらえ。別館として隣接するお食事処『ヤウゼハウス』では、四季折々の郷土料理をいただくことがきます。
須田さんが頼んだのは、甘辛い味付けがやみつきになる飛騨の郷土料理<ケイちゃん定食>。「白米が進む味付け!」と絶賛していました。
また<飛騨牛朴葉みそ定食>は、味もさることながら1950円という価格に驚き。ブランド牛がこの価格でいただけるとあって、観光客から人気の高いメニューなのだそう。
他にも、厚切りかつや唐揚げが主役の定食やカレー、ラーメン、そば、うどん、期間限定のメニューなどもあるので、グループやファミリーでも色んな味を楽しむことができます。
さらにここでぜひとも味わってほしいのが、取材スタッフ一同「うまい!」と感動した、自家製コロッケと<おふくろの煮物>たち。地元の人もお持ち帰りをするという、素朴だけど手の込んだ副菜の数々は食べなきゃ損です!
1枚目_外はサクッ、中はねっとりの食感がたまらない板取産の里芋入り自家製コロッケ
2枚目_味がしっかり染み込んだ自家栽培のしゃくし菜と大根の煮物
3枚目_甘辛の味付けとホクホク感がクセになる小芋(じゃがいも)の田舎煮
4名目_独特の食感と醤油ベースの味付けに箸が止まらないゼンマイの煮物
前述のお食事処『ヤウゼハウス』のお隣には、さらにもうひとつの別館『シュトローム』。同じくお食事も楽しめますが、こちらのメインはむしろお土産。先ほど須田さんが食べた郷土料理〈ケイちゃん〉の専用タレや、地元産のハチミツ、フルーツジャムなど、地域に根づいた逸品が目白押しです。
宿泊施設を持たない『板取川温泉バーデェハウス』ですが、敷地内には、車中泊が可能なオートキャンプゾーン『RVパーク』を併設。自由に使える芝生広場ではBBQ(直火NG)も可能で、ペットの同伴もOK。通常のキャンプ場とほぼ同じような使い方ができる上に温泉も楽しめるという、風呂好きキャンパーにとっては天国のようなスペースです。
また年に一度『せきサイクルツーリング』が開催されるこの地域は、サイクリストにも人気。自転車が好きな方は、ぜひクルマに愛車を積んで行ってみては?
温泉に郷土料理にアウトドアにと、さまざまなコンテンツが同時に楽しめる『板取川温泉バーデェハウス』。次の旅先の候補にしてみてはいかがでしょう。
板取川温泉バーデェハウス
住所:岐阜県関市板取4175-9 MAP
URL:https://itadorigawa-onsen.com/
Credit
Photo_Yuki Araoka & Satoshi Yamamoto
Text_Sayaka Miyano
Edit_Satoshi Yamamoto
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