No alt
FOOD 食事

2023.10.24

本物のパンを楽しむ!伊豆高原の隠れ家ベーカリーカフェ『ル・フィヤージュ』

地方と都市を結ぶため、全国津々浦々のローカルスポットにクローズアップする本企画。今回は、プロサウナー水風呂ちゃんと巡った秋の伊豆ローカルスポットの中でも、特に印象的だったベーカリーカフェ、『ル・フィヤージュ』をさらに深掘り。
全国のパン好きを唸らせる、手間ひま惜しまずこだわり抜いた”本物の味”にクローズアップします。

自然豊かな雑木林に囲まれた伊豆高原のベーカリーカフェ『ル・フィヤージュ』

伊豆高原の自然と調和した隠れ家カフェの魅力

JR伊豆高原駅から車で約5分。伊豆半島の中でも高級別荘地帯として愛されるこの場所に、知る人ぞ知る人気のパン屋さんがあります。それがこちらのベーカリーカフェ、『ル・フィヤージュ』。
目立つ看板を掲げることなく、雑木林の中にひっそりと佇む出で立ちは、まさに隠れ家と言った風体。にも関わらず、土日は朝から行列必至。そんな同店の魅力とこだわりに迫ります。

オープンは2004年。元々は関東中心にチェーン展開する大手パン屋さんに勤めていたというオーナー吉田さんが、自らが理想とするパン屋のカタチを求めて独立・開業させた『ル・フィヤージュ』。そのこだわりは、とにかくベーシックなパン作りを妥協なく追求し、本物の味を提供すること。流行りの材料や話題に飛びつくこともありません。併設された厨房でその日に焼かれた、約80種類のベーシックなパンを販売しています。
建物の中と外のお庭にはイートインスペースもあるので、購入したパンをその場でいただくことも可能。ランチ時にはパンとのマッチングを考慮したお料理も提供しています。

トラディショナルなフランスパンの魅力:バゲットとトリュオンフ

中でも特に人気なのが、トラディショナルなフランスパンの代表格である〈バゲット〉。すべての行程を簡略化することなく、最も難しい、だからこそ最も美味しく仕上がる方法で作られたその味は、一度試す価値あり。地域住民や別荘利用者など、多くの舌が肥えたお客さんにリピートされ続けている、お店を象徴する逸品です。
「有塩バターと食べることを前提に調整しているので、是非バターと合わせてお召し上がりください」と吉田さん。

ブルーチーズを包んだフランスパンに蜂蜜をトッピングしたこちらの〈トリュオンフ〉も人気メニューのひとつ。

オーバーナイト製法で焼き上げる職人技のパンたち

提供される約80種類のパンの内、およそ8割が前日に仕込んで当日に焼き上げるオーバーナイト法で作られ、残りの2割は、仕込みも焼きも当日のストレート法で作られているそう。通常、朝6時から大体13時〜14時くらいまで、種類ごとに順次焼成される。撮影時には、ちょうどこの日の最後となる食パンが焼き上がっていました。

フランスの田舎パン〈カンパーニュ〉とこだわりの手作り技

前述の〈バゲット〉と〈トリュオンフ〉に加え、吉田さんが是非食べてもらいたいとすすめてくれたフランスの田舎パン〈カンパーニュ〉(写真手前)。
「こういうトラディショナルなフランスパンの、本来の美味しさを知ってもらいたい。既製素材を使わず、すべて粉から作っているので、実際かなり手間もかかるんですけどね。でも私が思う本物の味は、そうじゃないと実現できないんです。日本のパン職人の技術を維持するという意味でも、妥協せずにやらせていただいています」。

ガーデンスペースで楽しむ伊豆高原のイートイン体験

イートインでもあるガーデンスペースでは、しっかりと手入れされた美しい植物たちが、訪れる人々に癒やしの空間を提供。ガーデニング好きなら、思わず魅入ってしまうこと請け合いです。

お庭の席でまったりしていると、野生のリスに遭遇! 自然が豊かな証拠です。

伊豆高原の豊かな雑木林に囲まれた隠れ家的パン屋さん、『ル・フィヤージュ』。奇をてらわず、時代に流されず、手間を惜しまず。ただ実直に“本物”を目指す職人気質のパン作りは必見。とはいえもちろんお茶だけでも大歓迎なので、伊豆旅行に来た際には、それぞれ自由な理由で足を運んでみてはいかがでしょうか。

ル・フィヤージュ
住所:静岡県伊東市八幡野1305-75 MAP
URL:http://www.le-feuillage.com/

Credit
Photo_Shuhei Nomachi
Edit & Text_Satoshi Yamamoto


▼関連記事

SHARE

MORE

今週の

OMUSUbee

アイテム

特集

FEATURE

MORE

MORE

© HESTA LIFE ALL RIGHTS RESERVED.