2024.08.09
その場所まで行って食べるからこそ、「うまいメシ」がある。地元で採れた食材や地産のお酒、郷土を感じさせる味付け。そんな地元ならではを味わえるローカルグルメ紀行。
今回は宮城県仙台市のソウルフード『らーめん堂 仙台っ子』へ。さてさて、どんなお味に出会えるか……。
目次
気仙沼から始まり、仙台での取材も終え、無事宮城ツアーが終了。〆に向かったのは、地元仙台で知らぬ人がいないという『らーめん堂 仙台っ子』。創業25年以上の老舗であり、宮城県内のみで14店舗も展開している、地域密着型のソウルラーメンです。中でも今回は『仙台駅東口店』へ。
ランチをいただきに早速いざ入店! と、思いきや、店前にはすでに行列が……。流石の人気っぷりにおあずけをくらいましたが、対して期待感は高まるばかり。15分ほど並び、今度こそ入店。
店内はカウンター席からテーブル席まである広々とした空間。また清潔感もあり、男性だけでなく、女性やファミリーも入りやすそうです。入店時はもちろん満席状態で、どの卓からもラーメンをすする音が漏れ聞こえ、食欲はそそられるばかり。
また店内の随所には、仙台の地で誕生した縛られうさぎの人気キャラクター『きっこうちゃん』の姿も! 『仙台っ子』とコラボレーションしたグッズ販売もあり、こちらもお見逃しなく。
まずは店名を冠している定番を。ということで、地元民が一度は食べたことがあろう〈仙台らーめん〉をオーダー。注文時には、量/並・大盛・特盛、麺/カタめ・やわらかめ、味/濃いめ・薄め、油/多め・少なめといったアンレジも可能です。今回は変更を加えず、スタンダードの味を楽しみことに。
そしてようやくご対面! 見た目の第一印象は、家系っぽい!? にしては、やたらと豚骨が濃そうなビジュアル。さっそく、ずずっとすすり、スープをひと口。むっむむむっっ! 濃厚! でもあっさり! 豚骨の味わいしっかり目ながらも、全然くどくない。その秘密は、豚骨のコクと鶏の旨味の絶妙な調和にあり。しかも仕込みには、通常の5倍以上の豚ガラを使用しているとか。
ひと口、またひと口と、味わうごとにクセになり、箸が止まらず。中太麺のもちもち麺がスープともよく絡みます。スープが絡みついた海苔や小松菜でちょっとひと息しながら、終始リズムよく食べ進め、あっという間に完食!
『らーめん堂 仙台っ子』では、一部の店舗で限定メニューも用意し、普段と異なる味わいを楽しめるのも魅力。ここ『仙台駅東口店』では、店舗限定の〈仙台っ子 新まぜそば〉が食べられます。なんでも通常の仙台っ子らーめんのスープの3倍の濃度を用いた店史上最高濃度をほこる逸品だとか。
さっそく実食すると、その謳い文句どおり、ラーメンよりもこってりとしたコク深い味わい! ただ麺は細麺を使っていることもあり、ツルッと喉越しがよく、濃厚ながらもするすると胃袋へ。香ばしく焼き上げたにんにくの芽や、酸味の効いたピクルス、細切りチャーシューなどのトッピングと一緒にいただくことで、さまざまな食感や味の変化も楽しい。まさに絶品です! 濃厚な味わいがお好みの方はこちらもぜひ!
らーめんのほかに、サイドメニューも充実。定番の餃子は、焼き面のパリパリ感、しっとりモチモチ皮と、溢れる肉汁のあんのバランスを絶妙に計算したそう。1個目はお酢だけでいただき、焼き立てのギョーザそのものの美味しさを。2個目以降は、お醤油とラー油を足した通常のタレのほか、辛いものが好きな人には、辛味噌をギョーザにちょい乗せするのもおすすめです。
実際に食べてみて、地元民に愛される理由がよ〜く分かりました! 味の良さはもちろん、中毒性がとても高く、何度でも食べたくなる美味しさ。そんな絶品ラーメンが、いつでも自宅で楽しめるお土産袋麺もあり。
こってりとした豚骨スープに鶏油を浮かべ、まろやかでコクのある『らーめん堂 仙台っ子』の特徴を追求した、袋麺ながらも高い完成度。宮城県になかなか行けない方は、まずは袋麺から味わってみるのも。Omusubeeオンラインでも絶賛販売中です。
仙台で生まれ、25年以上変わらない味を提供し、地元民に愛され続けている『らーめん堂 仙台っ子』。一度でまだまだ、二度で納得、三度食べたらやみつき確実。食べるごとにクセになるその味わいにハマること間違いなし。仙台に行った際はぜひ立ち寄りください。
らーめん堂 仙台っ子 仙台駅東口店
住所:宮城県仙台市宮城野区榴岡1-7-5 MAP
URL:https://ramendo-sendaikko.com/
Credit
Photo_Shuhei Nomachi
Text_Takuya Kurosawa
Edit_Satoshi Yamamoto
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