2026.04.03
フランスワインをもっと気軽に楽しんでもらいたい。そんな思いから、『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』ではフランスワイン体験フェアを開催予定。今回はその準備として、提供するワインを選ぶテイスティング会を実施しました。
協力いただいたのは、フランスワインとフランス雑貨を扱う『アオセフランス』さん。フェア監修を務める同ホテルのスーシェフ兼ソムリエ・紙谷さんも同席し、料理との相性を見ながら複数のワインを飲み比べました。選定の様子をレポートします。

アオセフランス代表
バロネ・マックシミリアン
仏国シャンパーニュ地方生まれ。同地のシャンパーニュ専門学校で学んだのちに来日し、2016年に現社設立。生産者との対話を重ねながら、信頼関係を軸としたワイン輸入を行う。皿や調理器具などのフランス雑貨も取り扱う。

ザ グラン リゾート プリンセス有馬
スーシェフ兼ソムリエ・紙谷哲也
高専卒、前職はエンジニアという異色の経歴を持つ料理人。仏・伊など洋食歴27年。P有馬の鉄板スーシェフとしてカウンターに立ちながらワインの提案も行い、今回のフェアでは監修を務める。2020年にJSAソムリエ資格を取得。
目次

今回テイスティングの会場となったのは、『アオセフランス』が運営するワインショップ&バー『スブリム ワインショップ』。店内に入ると、代表のバロネ・マックシミリアンさんが流暢な日本語と満面の笑みでお出迎え。
ちなみにこちらのお店は、ホテルやレストラン向けの卸売が中心だった『アオセフランス』が、「あそこで飲んだワインはどこで買えるの?」というユーザーの声を受けて設立した実店舗。オープンから間もなく3周年を迎える、西宮マダム&ムッシュの憩いの場です。


軽く挨拶を済ませたら、早速テイスティングがスタート。進行役はバロネさんと、同社スタッフの岡さん。1本ずつ香りと味を確かめながら、産地や造り手の背景、飲み方のポイントをその場で補足していくスタイルです。
同席したソムリエの紙谷さんも、真剣な面持ちで吟味するようにテイスティング。フェアでの使用シーンを想定し、料理との相性もシミュレーションしながら、香りの立ち方や余韻の残り方まで細かくチェックします。


またこの日は、シャンパーニュ地方の老舗生産者『シャンパーニュ・シャルパンティエ』の当主が来日中という、予定外のうれしい展開も。せっかくのタイミングということで、当主同席のもと、同社のシャンパーニュもテイスティング。造り手本人から直接説明を受けながら飲めるのは、正直かなり贅沢です。
こうした生産者の来訪があるのも、『アオセフランス』が日頃から生産者と対話を重ね、信頼関係を築いているからこそ。次はバロネさんに、その生産者との距離の近さについても話を聞いてみます。

「私はシャンパーニュ地方で生まれ育ち、シャンパーニュの専門学校にも通いました。だからワインの仕事は、まず現場ありきだと考えています。そのうえでもっとも大切にしているのが、互いの信頼関係です。
私はもともとシャンパーニュ専門のガイドもやっていて、これまで300以上のワイナリーを回ってきました。その中でいま取引があるのは、全体で40弱。少ないと思われるかもしれませんが、心から“ここのこのワインを日本に紹介したい”と思える、本当に信頼できるところとしか付き合わない。それが私のスタンスです」。
「いくらオーガニックを謳っていても、実態が違う場合も多いんです。ワイナリーに行ったら、農薬だらけのボトルが置いてあるとかね。そういうところはやはり、お客さまにはおすすめできない。嘘をつきたくないんです。だから必ず現地に行き、生産現場を確認させてもらっています。造り手本人と会って、歴史を聞いて、想いを共有して、互いに信頼関係を築く。そのうえで日本の皆さんに紹介していく。手間はかかりますが、だからこそちゃんとお客さまにも信頼していただけるし、なにより私は、フランスワインの本当の姿を伝えたいんです」。


そんなバロネさんの話を聞きながらテイスティングを重ねた結果、紙谷さんが「これ、いいですね」と候補のひとつに挙げたのが、『シャトー ジンコ』の白ワイン。聞けばこちらは、ボルドー初の日本人醸造家・百合草 梨紗さんが手掛けるシャトーのワインで、キュートなラベルは百合草さんの娘さんが描いた絵とのこと。そういったストーリーも含めて、ワインに詳しくない人でも会話が始めやすい1本です。
もちろん、当日飲み比べたのはこれだけじゃありません。ここでのテイスティングを経て、最終的にどんなラインナップがフェアに並ぶのか。続きは本番の『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』でご確認を。
ワインを「どれにするか」だけじゃなく、「どんな背景で選ぶか」まで体感できた今回のテイスティング。造り手との信頼関係を軸に、必ず現場を見て選ぶという『アオセフランス』の姿勢も含めて、フェアの中身はここから組み上がっていきます。
テイスティング会で選ばれたワインは、このあと『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』で料理とともに体験します。紙谷さんが思い描くのは、難しく構えず、食事の流れの中で自然に楽しめるペアリング。続く記事では、その一杯がどんな料理と響き合うのかを実際に体験します。

スブリム ワインショップ
住所:静岡県熱海市上多賀164 MAP
URL:https://www.cave-sublime.jp/
Credit
Photo_Shuhei Nomachi
Text & Edit_Satoshi Yamamoto
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