2025.04.18
その場所まで行って食べるからこそ、うまいメシがある。地元で採れた食材や地産のお酒、郷土を感じさせる味付け。そんな地元ならではを味わう連載企画、『ローカルグルメ紀行』。今回はその特別編として、『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』併設の鉄板焼きをご紹介。シェフの技と旬の食材が織りなす、極上のライブキッチン体験をお届けします。
目次
多くの宿泊客で賑わう『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』の通常レストランのその奥で、シックな高級感に包まれる鉄板焼き専用のダイニング。重厚なカウンターを中心とした空間で、目の前で繰り広げられる調理のライブパフォーマンスを五感で楽しむことができる、同ホテル自慢の一室です。そんな特別なお食事処にやってきたのは、HESTA大倉グループの広報2名。通常のホテルメニューとは異なる鉄板焼きコース、果たしてどんなお料理が振る舞われるのか。期待に胸を膨らませて、そっとその時を待ちます。
迎えてくれたのは、フランス料理をベースに40年以上もの料理経歴を持つシェフの山下 宏さん。鉄板焼きにフレンチの感性を掛け合わせた、オリジナルのお料理を提供しています。
「鉄板焼きというと、一般的には和食のイメージが強いと思いますが、うちではフレンチベースで提供しています。前菜から始まり、温野菜、シーフード、お肉と繋がる、洋食のフルコースですね」と山下さん。そんな中でも今回いただくのは、〈オマール海老と鮑付き 黒毛和牛鉄板ステーキコース〉。オマール海老、アワビ、お肉は固定で、その他は季節ごとでメニューが変わっていくという、本ホテルの鉄板焼きディナーにおける看板コースです。
それでは山下シェフ、お料理の方、お願いいたします。
山下シェフからざっくりお話を聞いた所で、お待ちかねのコースがスタート。いつも異なる領域での広報業務に奔走しているお2人も、まずはスパークリングワインで乾杯を交わし、日頃の疲れを労います。
眼の前に運ばれてきたのは、前菜プレートとスープパスタ。特に〈北寄貝のマリネ〉〈豚肉とパセリのテリーヌ〉〈菜の花と生ハムのインボルティーニ〉といった素材の個性が際立つ3品が盛り付けられた前菜プレートの美しさは必見。色とりどりの優雅な見た目に、女性心がギュッと掴まれたご様子。もちろんお味も◎。
続いて登場したのは、海の幸を存分に堪能できるシーフードの鉄板焼き。目の前でさばかれていくのは、なんと贅沢な活けオマール海老! シェフの鮮やかな手さばきに、思わず「おぉ〜!」と感嘆の声が。身はふっくら、ミソの旨みもたっぷりで、まさにご褒美のひと皿。続いて提供されたアワビは、バター香るブルゴーニュ風の仕上がりで、ナイフがすっと入るほどやわらか。噛みしめるたびに磯の香りが広がり、しっかりとした旨みにふたりも思わずうっとり。「これはビールが進んじゃうね」と、岩井田さんのグラスもくいっと傾きます。食材の魅力を最大限に引き出す匠の技に、視線も会話も自然と引き寄せられていました。
メインディッシュは、鉄板焼きの醍醐味が存分に味わえる黒毛和牛ステーキ。ここが見せ場ですよと言わんばかりに立ちのぼる豪快なフランベの炎に、演者ふたりも撮影チームも拍手喝采。各々、最高の瞬間を撮影することに成功しました。
また本コースのステーキは、ヒレとサーロインを50gずつ食べ比べできる贅沢な仕様(日によって変更の可能性あり)。やわらかくきめ細やかなヒレと、脂の甘みが際立つサーロイン。それぞれの個性をじっくり楽しめるのも、山下シェフ考案の本コースの魅力です。添えられた焼き野菜も彩り豊かで、味わいにアクセントを添えてくれます。
〆には、ごはん・赤出汁・香の物。そしてデザートに風味豊かな〈ごまのブランマンジェ〉が登場。しっとりと上品な甘さが、食後の余韻を優しく包んでくれました。
熟練のフレンチシェフが手掛ける、新鮮な高級シーフードや極上のステーキ。通常のホテルディナーとは一線を画す鉄板焼きのフルコースを堪能したおふたりは、この上ないほどの満足顔。普段は少食気味という白石さんも、思わずピースサインが飛び出すほどのご満悦ぶりでした。
目の前で繰り広げられるシェフのパフォーマンスに、自然と前のめりに。漂う香りにうっとりしながら、ジュウッと焼き上がる音に食欲がそそられる。五感すべてで味わう贅沢なひとときは、まさに『スペシャル』のひと言。
そんな『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』の鉄板焼きディナー。大切な人と過ごす特別な時間に、自分へのご褒美に。いつもとはひと味違う夜を、是非みなさんも楽しんでみてください。
THE GRAN RESORT PRINCESS有馬
住所:兵庫県神戸市北区有馬町1338 MAP
URL:https://okura-club-hotels.com/parima/
Credit
Photo_Ryo Sato
Text & Edit_Satoshi Yamamoto
▼関連記事