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FOOD 食事

2024.03.04

上質なお肉と手作り惣菜が味わえる、地元民から愛される老舗の精肉店

地方と都市を結ぶため、全国津々浦々のローカルスポットにクローズアップする本企画。今回ご紹介するのは、山梨県富士吉田に店を構える『大西肉店』。この地域ではお馴染みの新鮮な馬刺しや深い味わいのブランド肉、さらには地元民にも人気の揚げ物なども豊富に取り扱う、地域密着型の老舗精肉店の魅力に迫ります。

昭和10年創業の『大西肉店』の歴史

絶叫マシンの聖地『富士急ハイランド』から車で10分弱の位置にある『大西肉店』は、瓦屋根と白壁の和モダンな印象の外観が目印。

『大西肉店』の開業は昭和10年。初代の五十嵐 菊蔵さんが、南都留郡福地村(現在の上吉田)に初めて精肉店をオープンしました。
「初代は出身の山形県を離れ、神奈川県・小田原にある『大西商店』で修行をしました。その時の取り引き先のひとつが山梨県内にホテルを開業するというお話とお誘いを受け、山梨県へ移住し店を構えたと聞いています」と、話してくれたのは、3代目の勇三さん。
有名ホテルからのお誘いを受けるほど厚い信頼があった初代・菊蔵さん。その創業精神やご縁は今もなお、2代目の忠幸さん、3代目の勇三さんへと受け継がれています。

地元民が足繁く通う『大西肉店』が愛される理由

『大西肉店』へ来店するのは、地元の人が多いという。取材当日も、たくさんの買い物客が店を訪れていました。

ーお客様がよく買われるものに特徴はありますか?
「1年を通して地元の方がお求めになるのは、家庭料理で使いやすい豚肉、牛肉が多い印象です。シーズンによって変動があり、今のように寒い時期は、鍋料理に使うものが好まれますね。すき焼き用として<国産黒毛和牛>や<甲州牛>も人気です」。

その他にも、山梨県の自然の中で丹念に育てられた<甲州牛>、山梨県産ぶどうを原料とする甲州ワインの絞りカスを加えた飼料で育った<甲州ワインビーフ>、エリート養豚農家が育てる<甲州富士桜ポーク>なども購入することができます。

 “甲州”で生まれたブランド肉の魅力は、ほどよい甘みを感じるキメ細やかで柔らかい肉質。豊かな自然の中で丹精込めて育まれた牛や豚、生産者の恩恵に感謝しながら、美味しく食したいものがここにはあります。

また、東京生まれ東京育ちの取材スタッフは、「ブランド牛や上質なお肉が都内よりも安価で買える!」と、驚き!! それに加えて、必要な分だけを購入できる量り売りや、ちょっとしたおかずが欲しい時に買えるお惣菜、揚げ物など、豊富なラインナップが地元民に愛される理由のひとつではないかと推測。

店内仕込み!熱々を味わいたい人気の揚げ物

来店者のほとんどが注文していたのは、手作り店内仕込みの揚げ物たち。
注文をしてから揚げるため、できたて熱々をいただくには少しの待ち時間が必要です。そのため店舗奥には、待合室として利用できる囲炉裏を備えたスペースもあり。
今回はそんな地元住民たちが愛してやまない人気の揚げ物の中から、2品を厳選してご紹介!

●ドーナツコロッケ
<甲州ワインビーフ>を使った贅沢なコロッケ。じゃがいもの甘みとすき焼き風味を、見た目もかわいいドーナツ型で仕立てた逸品。

●富士山コロッケ
じゃがいものホクホク感と<甲州富士桜ポーク>の旨味が合わさった、富士山モチーフのコロッケ。雪化粧を纏う富士山をイメージした、粉チーズのコクと塩味が絶妙。

新鮮な馬肉やBBQ食材のラインナップも豊富!

厳選した様々な精肉を取り揃える『大西肉店』で、一度は味わうべきは馬肉。トロといわれる部位や新鮮な馬刺しに出逢えます。
日本国内の各地で文化として根付いている馬肉食。中でも認知度が高いのは九州・熊本県という印象がありますが、じつは山梨県でも、馬肉を食する文化が深く根付いています。

―富士吉田の郷土料理<吉田うどん>の具材に、馬肉とそうでないものがある理由を教えてください。
「山梨県内でも、馬肉や馬刺しを食する地域が異なっていて、<吉田うどん>については、馬肉が苦手な人には豚肉を使用するなど、好みや工夫があるように思います」。

―河口湖へ訪れるキャンパーやBBQを楽しむ人向けのメニューはありますか?
「BBQで好まれるのは、希少部位のイチボや赤身肉でしょうか。焼いて、美味しく召しあがっていただきたいです。また、キャンプ時に、手軽に美味しく食べられる<牛すじカレー>も人気です」。

その他、かぶりつきたくなる骨付きのトマホークなど、BBQにおすすめの食材が満載の『大西肉店』。

河口湖でキャンプを楽しむ人にもおすすめであり、持ち込み食材でBBQも楽しめる『ザ グラン リゾート プリンセス富士河口湖』で、その味を堪能したい人にも是非チェックしてほしいお店です。


大西肉店
住所:山梨県富士吉田市竜ヶ丘2-6-7 MAP
URL:http://www.onishi-nikuten.com


Credit
Photo_Yuki Araoka
Text_Sayaka Miyano
Edit_Satoshi Yamamoto


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