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FOOD 食事

2024.02.09

有馬温泉名物!賞味期限5秒の『なま炭酸せんべい』を湯の花道本舗で体験しよう

全国津々浦々のローカルスポットにクローズアップする本企画。今回はプロサウナー水風呂ちゃん&カナちゃんとともに有馬温泉を訪れた『サウナっ風呂の旅』の中から、賞味期限5秒とも言われる有馬名物〈なま炭酸せんべい〉にクローズアップ。数ある炭酸せんべい屋さんの中でも、『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』にも商品を卸しているという人気店『湯の花道本舗』さんにおじゃまし、その焼き立てをいただいてきました。

炭酸せんべいとは?

炭酸せんべいの概要

炭酸せんべいは、兵庫県の有馬温泉を代表する伝統的な銘菓です。小麦粉、砂糖、炭酸水(温泉水)を主な原料とし、薄く焼き上げられた軽い食感が特徴のお菓子です。そのシンプルな味わいとパリッとした食感は、長年にわたり多くの観光客に親しまれています。

歴史と由来

炭酸せんべいの起源は明治時代にさかのぼります。有馬温泉の炭酸泉が持つ独特の成分を生かしたお菓子として誕生しました。温泉水に含まれる炭酸成分を活用し、独特の軽やかな食感が生まれます。かつては湯治客のお土産として人気を集め、今では有馬温泉の名物として広く知られるようになりました。

有馬温泉商店街の人気スポット『湯の花道本舗』で楽しむ手焼きなま炭酸せんべい

入り組んだ路地の中に、大小さまざまなお店がギュギュッと肩を寄せ合いひしめき合う有馬温泉商店街。そんな昔ながらの温泉地といった町並みの目抜き通りとして、多くの観光客が闊歩する『太閤通』。今回の目的地は、そんな有馬温泉のメインストリートに面したお店、『湯の花道本舗 太閤通り店』。
なんでも店頭で手焼きの実演販売をしている10時〜12時と14時〜16時(季節や日によって変動あり)の間だけ、焼き立てほやほやの〈なま炭酸せんべい〉が食べられるとのこと。
というわけで、賞味期限5秒とはいかなるものぞ! と、意気揚々とお店の前にたどり着いたのですが、そこはご覧のとおりの人だかり。流石は目抜き通り、流石はエリア屈指の人気店。これは撮影も大変そう……。

賞味期限5秒の秘密!なま炭酸せんべいの食感と魅力を体験

そもそも『炭酸せんべい』とは、有馬温泉特有の天然炭酸泉をせんべい作りに使用したことが始まり。今も炭酸水を使用していますが、決して食べるとシュワシュワしているわけではありません。だけどその炭酸成分のお陰で、通常の水よりもはるかにパリッと軽い食感に仕上がるのだとか。
そんな『炭酸せんべい」の“なま”の状態を味わうべく、他のお客様と同じく列に並ぶこと数分。想像よりもずっと早く私たちの番に。
「4枚お願いします。あと焼き作業中の写真を撮りたいので、ゆっくり目でお願いします!」と伝えると、快く引き受けてくれた職人さん。とはいえ無駄のない機敏な動きで、丁寧に、かつ正確に金型にタネを流し込み、軽くプレスして焼き場にセット。なるほど、こうして焼いているのか。手焼きの工程といい客さばきといい、全体的にスピード感がハンパない。

マシンのように精錬された職人さんの手さばきに見とれていると、「はい1枚目〜」と、店員さんから焼きたてほやほやの〈なま炭酸せんべい〉が差し出される。手に取ってみると、当然ながらアッツアツ! だけどそれ以上に驚いたのが、せんべいらしからぬフニャフニャ触感。
「おお! これが“なま”か!」と感心していると、あれ? もう硬い。受け取ってから硬くなるまで、体感的には10秒ちょいくらい。表現的にはちょっとオーバーかもだけど、これが賞味期限5秒という所以。なるほど、理解しました。だけどあっという間の出来事に、オイシい瞬間を撮り逃した……。次なる1枚でリベンジです!

チョコレートがけや変わり種も!有馬温泉ならではの炭酸せんべい

ちょうどその頃、運良く客足も引いてきて、手の空いた店員さんが「柔らかいところを撮りたいんですよね。こっちでやりますよ」と声をかけてくれました。お言葉に甘えて是非! とお願いすると、焼き立ての1枚をグニャんグニャんと曲げまくり。確かにこれは面白い。しかしあっという間に硬くなってきて、最後にパキッと割れて、見せ場は終了。
食べてみると、パリッとした歯ざわりとサクッと軽い食感に、ほんのり優しい素朴な甘み。派手さはありませんが、食べればわかる何枚でもイケちゃうやつ。
聞けば手焼きの『炭酸せんべい』は、通常の機械焼きに比べてパリっと感が強く甘みも際立つそう。うん、確かにホテルで食べたやつよりパリパリです。
その後、焼き立て熱々の“なま”状態でも食べてみましたが、こちらは噛みちぎるのにちょっと苦労した印象で、個人的にはパリッと食感の通常バージョンの方が好みかも。もちろんこれはこれで美味しいし、体験としてもかなり面白いので試す価値ありですが、『炭酸せんべい』の美味しさは、やっぱりこのサクサクパリパリの食感なんだと実感しました。

エクストラメニューとして展開されているチョコレートがけも味見。同席してくれた水風呂ちゃんにも食べてもらいました。
ちなみにこちらのチョコレートがけ、同店スタッフさんの中でも大人気だとか。優しい甘みが癖になるレギュラー品とは打って変わって、ガツンと甘いチョコレート味は、疲れているときにちょうどよさそう。

天然炭酸泉の名物を集めたお土産ショップ『湯の花道本舗 太閤通り店』

その他にも、『ありまサイダー』の〈てっぽう水〉や〈てっぽう水キャラメル〉、〈てっぽう水ドロップス〉など、天然炭酸泉が湧く有馬温泉ならではの名物を数多く取り揃える『湯の花道本舗』さん。お土産なににしよ〜と迷ったら、とりあえず足を運んでみるのが吉。ここでしか味わえない〈なま炭酸せんべい〉の体験レポートも、土産話として一緒にお持ち帰りください。

※手焼き実演販売のスケジュールはHP等からご確認ください。


湯の花道本舗 太閤通り店
住所:兵庫県神戸市北区有馬町1520-1 MAP
URL:https://www.yunohana.jp/

炭酸せんべい以外にもおすすめな有馬温泉のお土産一覧

有馬温泉には炭酸せんべい以外にも魅力的なお土産がたくさんあります。有馬温泉ならではの特産品や、温泉の効能を活かした商品も多く、観光の思い出として持ち帰るのにぴったりです。以下のようなお土産もぜひチェックしてみてください。

  • 有馬サイダー:有馬温泉の炭酸泉を活かした地元ならではのサイダーで、爽やかな喉ごしが特徴。有馬温泉の歴史と文化を感じられる飲み物として、多くの人々に親しまれています。
  • 金泉焼:有馬温泉の特徴である「金泉」をイメージして作られた生菓子です。やわらかい食感で、小豆の餡と、美しい金泉色に焼きあがった表面のお醤油が絶妙な味わいが特徴です。
  • よい湯まんじゅう:兵庫県の有馬温泉にある「三ツ森 本店」の名物温泉まんじゅうです。生地には山芋と黒糖が使用されており、ほどよい甘さとヘルシーさが特徴です。
  • 有馬ロール:有馬温泉の泉源から汲み上げた「金泉」から作られる特製の塩「金泉塩」を使用しており、塩味が強くまろやかな風味が特徴なロールケーキです。

有馬温泉を訪れた際は、炭酸せんべいとともにこれらのお土産もぜひ手に取ってみてください。旅の思い出がより深まることでしょう。

Credit
Photo_Yozo Yoshino
Text & Edit_Satoshi Yamamoto


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