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FOOD 食事

2023.12.08

安心して食べられる手作りの味。
地元食材を取り入れたドーナツ屋さん

日本全国津々浦々に点在する、魅力あふれるローカルスポットにクローズアップする本企画。今回は、観光客はもちろん、サイクリストにも人気の岐阜県関市板取にある『ドーナツ&カフェ 夢ふうせん』をご紹介します。老若男女に愛される、地元食材をふんだんに使った美味しいドーナツの魅力とは?

朝食やおやつに食べたくなる じゃがいもドーナツ

豊かな自然に囲まれた板取川温泉の近くに位置する、『ドーナツ&カフェ 夢ふうせん』。おとぎ話に出てくるような雰囲気の店構えと、愛らしいキャラクターが描かれた看板がアイコンです。
また近辺は、大きな大会も開催されるサイクリングの名所。店先にはサイクリストをサポートする店舗の目印である<板取川サイクルサポートステーション>のスタンドと、サイクルラックも設置されています。

カフェの人気No.1は、フルーツや野菜のシロップを使ったジュースやコーヒー、紅茶などの飲み物に、<じゃがいもドーナツ/プレーン>がひとつ付いてくるドリンクセット。今回は写真手前の、自家製かりんシロップ×牛乳の<かりんミルク> と一緒にいただきました。
また色んな味を楽しみたい方には、盛り合わせ(写真奥)がおすすめです。時期により前後しますが、撮影を行った11月頃は、全部で8種類のドーナツがラインナップ。定番の<じゃがいもドーナツ>はもちろん、香り豊かな板取産のよもぎや、程よい甘さのさつまいもを使ったドーナツは食べる価値大! 

『夢ふうせん』のドーナツは、①素材の香りや風味が楽しめる ②優しい甘さ ③軽い食感 の三拍子揃い! ひとつと言わず、もうひとつ……と、ついつい手が伸びてしまうこと請け合い。朝食やおやつに買いに来る地元客が多いことにも納得です。

実際にドーナツを口にして感動したのは、外側と内側の食感の違いが楽しめるということ。生地に何か秘密があるのでは? と、オーナー・野村さんに質問を投げかけてみると、「じゃがいもドーナツは、芋のでんぷんによって、外はカリッと、中はフワッとした食感に仕上がるんですよ」との答え。「例えば水分量の多いよもぎは、中がモチっとした食感になりますし、使う素材によって個性があるので、色んな味を楽しんでいただけたら嬉しいです」。
また、じゃがいもを使う理由については、「標高の高いこの地域は、寒暖差が大きいので、美味しいじゃがいもが採れるんです。じゃがいもだけでなく、さつまいもやかぼちゃなどの根菜類もとっても美味しいのでドーナツの素材に取り入れています」と、話してくれました。

自家製シロップ&ジャムやアイスクリームも大人気!

手作りにこだわる『夢ふうせん』では、ドーナツの他にアイスクリームやシロップ&ジャムも販売。使うほとんどの素材が板取産で、ここでしか出会えない味があります。
アイスクリームは、バニラ、よもぎ、ブルーベリーの3種類。冬場は作らないため、仕込んでおいた材料がなくなったら終了だそう。

シロップ&ジャムは、身体に良いとされる、かりん、しょうが、ゆず、しそ、ブルーベリーなどの品揃え。中でもひと際目を引いたのは、地名と同じ植物を使った<いたどりジャム>。欧米ではポピュラーな野菜・ルバーブに似た野草で、甘酸っぱい味が特徴。
シロップ&ジャムは、ヨーグルトにかけたり、パンにつけたり、牛乳と割って飲んだりと幅広く楽しむことができます。

冒頭で紹介した<かりんミルク>の美味しさと、「寒い時期にはお湯わりにして味わうことができますよ」という野村さんのひと言に後押しされ、私を含むスタッフ数名は、かりんシロップを購入。良いお土産が出来ました。ちなみに写真は、その原料となる地元産のかりん。なかなか生実を見ることはないので、こんなカタチなんだと一同びっくり。

じゃがいもドーナツ誕生秘話とオーナーの想い

作り手・野村さんの優しい人柄が、味に反映されているように思える<じゃがいもドーナツ>。ドーナツの販売、カフェをオープンするきっかけを聞いてみました。
「板取のじゃがいもは、収穫時期に塩茹でして食べるのがご馳走! というほど、地元民には親しみのある野菜で、<じゃがいもドーナツ>は、母と主婦仲間と一緒に作って、地元のお祭りで初めて販売をしました。その時、美味しい! と、笑顔で言ってくださる人が多く、嬉しい気持ちになりました。その経験がきっかけで、たくさんの人に食べていただける場所を作りたいという想いで、『夢ふうせん』をオープンしました」。

手作りにこだわり、地産の美味しい素材を使ったドーナツがいただける『夢ふうせん』。板取に訪れた際には、立ち寄りたいお店のひとつです。


ドーナツ&カフェ 夢ふうせん
住所:岐阜県関市板取4012-1 MAP
URL:http://www.yumefuusen.com

Credit
Photo_Yuki Araoka
Text_Sayaka Miyano
Edit_Satoshi Yamamoto


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