2023.12.20
採れたてフレッシュな地場産の食材や、その土地々々に伝わる郷土料理など。その場所に行って食べるからこそ、うまいメシがある。本企画は、そんな地元ならではのローカルグルメを巡る美食紀行。今回は山形県白鷹町にて、本場イタリア仕込みの激うまイタリアンを振る舞うお店に、編集部の女子ふたりと行ってきました。
県の中心地である山形市から、クルマで約40分。ここは山形県白鷹町。北の大水脈・最上川と豊かな山々に囲まれた、のどかな景色があふれるローカルエリアです。そんなメローな土地に、本場仕込みのゴリゴリのイタリアンを食べさせてくれるレストランがあるとのことで、チームOMUSUbeeの同級生女子ふたりと訪問。
こぢんまりとしながらも、しっかり掃除とお手入れが行き届いた清潔な店内。イタリアンレストランらしい調度品と、地元感あふれる飾りが混在するしつらえは、まさに地域に愛されるお店といった感じ。
オーナーシェフの安達さんは、鶴岡市内の某有名レストランで働いた後、本場イタリアでも修行を積んだという超本格派。満を持して2012年に開店したこちらのお店も、常に客足の絶えない人気店ということで、ふたりの期待も高まります。
席に着くなり早速オーダー。編集部シライシさんが頼んだのは、〈ブラッターチーズと白鷹産フレッシュトマトのスパゲティーニ〉。ナイフを入れるとドロッと蕩ける濃厚チーズと、甘酸っぱいトマトのハーモニーはまさに絶品! 店内に黄色い歓声が飛び交います。
「ブラッターチーズはものすごく賞味期限が短いので、1日にほんのわずかしか出せないんです」と、オーナーシェフ安達さん。決め打ちで注文したい方は、事前に予約しておくことが吉。
こちらは、OMUSUbeeデザイナーのサラちゃんが頼んだ〈白鷹産野菜とヤリイカのペペロンチーノ リングイーネ〉。ちなみにリングイーネとは、一般的なスパゲッティに比べて、より平べったい形状が特徴のロングパスタの一種。「確かに! 食感が違う!」とサラちゃん。
シンプルなペペロンチーノのお味を、白鷹産のお野菜がググっと引き立てます。
同行した男性スタッフ3名も、それぞれ思い思いにメニューを注文。しましたが、オジさん3人の食事姿は絵にならないので割愛。注文したメニューだけ紹介します。
①_県内河北町『かほくイタリア野菜研究会』から仕入れたケールや、同県内産のレタス、バジルなど、地元産の野菜をふんだんに使った〈イタリア産生ハムと白鷹産野菜のサラダ〉。
②_メニュー名とは裏腹に、溢れんばかりの粉チーズと目玉焼きを豪快に盛り付けたハイカロリーなガテン系メニュー、〈貧乏人のパスタ〉。恐らく「働く独身男の大ざっぱメシ」的な意味合いからくるネーミングだそう。
③_白鷹産の採れたてシイタケをたっぷり使った〈シイタケとベーコンのアラビアータ〉は、辛いもの好きにおすすめ。ショートパスタならではの、ゴロッとワイルドな食感が絶品です。
店内では、手作りのフルーツシロップやソース、コンポートなども販売中。聞けばオーナーの安達さんのご実家が果樹園をやられているそうで、そこで採れた季節の果物を主に使用しているそう。それを凄腕のイタリアンシェフが加工してるっていうんだから、味はもちろん保証付き。お土産に、ぜひ。
いかがでしたか? 山形県白鷹町の本格派イタリアン、『シャッタカ』。この日は撮影ということで、特別に通常のオープン時間より少し早く入店させていただきましたが、開店時間になると一気にお客さまがなだれ込み、店内はあっという間に満席に。安達さん、お忙しい中ご協力ありがとうございました。
また今回はランチタイムなのでオーダーできませんでしたが、ワインの品揃えにも自信アリとのことなので、ワイン好きの方はぜひ1度足を運んでみてください。
シャッタカ
住所:山形県西置賜郡白鷹町荒砥乙553-1 MAP
URL:https://siattaca.com/
Credit
Photo_Yozo Yoshino & Yuki Araoka
Edit & Text_Satoshi Yamamoto
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