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FOOD 食事

2023.11.24

『近江牛』卸売企業の直営店舗でいただく『本物』の味と受け継ぐ想い

日本全国各地に散らばる伝統や銘品、文化などを掘り下げるOMUSUbee。今回は、カレーやステーキ肉など、OMUSUbee storeでも取り扱いのある滋賀県生まれのブランド牛、『近江牛』にクローズアップ。こちらの記事でもご出演いただいた吉野ファミリーと共に、生産、加工、販売と、異なる3つのカテゴリーで特集します。第2弾は実際に消費者へとそのお味が届けられる現場、つまり近江牛のお店をご紹介します。

勝利の神さまの麓で先代からの歴史を紡ぐ

『近江牛』を提供する飲食店は数多くありますが、特に絶品と呼び声高い焼肉屋さん、『万葉』。実はここ、次に本メディアでも掲載する『近江牛』専門の卸売企業、『びわこフード』の飲食店事業部とあって、品質はお墨付き。中でも今回お邪魔した『太郎坊亭』は、勝利と幸福の神様『太郎坊宮』の麓に位置する、観光スポットとしても有名な店舗です。その人気の秘密とこだわりを、女将を務める佐野悦代さんにお伺いしてきました。

万葉 女将_佐野悦代さん

「元々『万葉』というお店は、私の母が1972年に始めた町の小さな焼肉屋さんでした。それがひょんなことから私が現在の『びわこフード』の代表である佐野和夫と結婚し、その運営を陰ながら支えていく中で、『近江牛』本来の美味しさを世の中に伝えていくためには、一般のお客さま向けの事業も必要だということになったんです。ちょうどその頃、母も高齢化していてお店を続けるのがしんどくなっていたようなので、だったら私が女将として『万葉』を継ぎながら、『びわこフード』の飲食事業部としてリニューアルしたんです。今から14年前、2009年のことですね。決して高級店ではなく、本当の『近江牛』の美味しさをを提供できるお店として、『本物』というコンセプトで運営しています」。

『近江牛』の本物の味を、いざ実食!

お母さまから受け継いだお店の伝統を守りながらも、牛肉卸売の直営店だからこそできる、圧倒的な肉質のグレードアップを実現した『万葉』。なるほど、だから地元の方々からも愛されているんですね。
中でも人気なのが、その日の仕入れで特に美味しい部位を盛り合わせた〈五種盛御膳〉。「手前味噌ですが、夫の目利きは本当にスゴい。そんな牛のプロが選んだ、その日最高の部位を5種類盛り合わせにした焼肉御膳です。味はもちろん、日によって食べられる部位が変わるという点でも、ご好評いただいています」と佐野さん。
ちなみに焼肉のつけダレは、いまだに佐野さんのお母さまが手作りで仕込んでいるとか。「これだけは母の時代から変わらない味ですね。今も現役で母が作っています」。
ハンバーグやすき焼きなどのメニューもあるので、お子さま連れや、脂が苦手な方でも安心。

吉野家の長女タオちゃん(7歳)は、近江牛の〈やわらか煮込みハンバーグ御膳〉をご注文。しっかり手を合わせて、いただきますのご挨拶も完璧です。

女将の佐野さん曰く、『近江牛』の美味しさの秘訣は脂。脂の融点が他の肉よりも低いため、口の中でとろけるように旨味が広がり、これだけサシが入っていても胃もたれが少ないんだとか。また「五感で楽しむ」という点にもこだわりを置いているそうで、ジューっという焼き音も楽しんでもらうため、鉄板の熱さにもこだわっている。
脂の旨味が出汁に溶け出しまくったすき焼きも絶品。お肉はもとより、『近江牛』の旨みを纏ったその他の具材も激ウマでした。

いちばん大切なのは、先代から続く人への『想い』

牛肉卸売企業の直営店というと、やはり肉質ばかりが着目されがちですが、お母さまから家業を受け継いだ佐野さんの想いは、もちろんそれだけではありません。
「外向けのコンセプトとしては『本物』を掲げていますが、社内向けのテーマとしては、『人の心と心をつなぐ』お店を目指してやっています。これは母の時代から受け継いだ、私たちが最も大切にしている想いであり、社員同士の合言葉にもなっています」。

最高級の『近江牛』を、どこよりも新鮮な状態で、親子2代続くタレの味と人を想う気持ちとともに提供する『万葉』。その体験は、まさに『本物』でした。

万葉 太郎坊亭
住所:滋賀県東近江市小脇町654-1(太郎坊宮内) MAP
URL:https://b-manyo.jp

Credit
Photo_Yozo Yoshino
Edit & Text_Satoshi Yamamoto


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