2024.10.01
本メディアの運営母体のひとつであり、全国でリゾートホテルを展開する『大倉クラブ&ホテルズ』。その魅力をもっと多くの人々に届けるため、この度、テレビタレントの中山秀征さんがアンバサダーに就任。その記念すべき第一手として、中山さんご本人が同社運営ホテル『ザ グラン リゾート プリンセス富士河口湖』に宿泊。その模様を追いかけつつ、魅力を堪能していただきました。
中山秀征
群馬県藤岡市出身。テレビスターを夢見て、中学3年生で上京。1985年、お笑いユニット“ABブラザーズ”としてデビューを果たす。以降、コメディアン、俳優、歌手、番組MCなど、さまざまな分野で才能を発揮。約40年に渡り、テレビタレントとして一線で活躍し続けている。近著に、新潮社『いばらない生き方 –テレビタレントの仕事術–』あり。
オフィシャルサイト:ROUTE
目次
『ザ グラン リゾート プリンセス富士河口湖』の新たな顔として、昨今導入されたタマゴ型の離れ部屋、その名もエッグルーム。富士河口湖町内でも際立ってシンボリックなこの建物は、早くも同エリアの新名所と呼ばれているとかいないとか。そんな林間リゾートホテルのNEWスタイルを提案するこの特別なひと部屋を、同ホテル支配人の先導のもとに視察。ガルウィングさながらに開く自動ゲート、コンパクトでありながらモダンな内装、そして何よりこの特異な出で立ちに、中山さんも興味津々。「決して広いとは言えませんが、それがまったくマイナスに作用していないですね。建物のデザインもあってか、不思議な面白さがあるというか。ギュッと密着する感じも落ち着けそうですね」。本日は別のお部屋にお泊りいただきますが、ご機会があれば、ぜひこちらにも。
エッグルーム見学後、お部屋へ入るその前に、フロントロビー奥に常設しているOMUSUbee特設売り場もご案内。地方と都会の結びつきをテーマにライフスタイル提案を行う OMUSUbee store取り扱い商品の中から、中山さんが手に取ったのは、恵比寿の食器屋さん『THE HARVEST』が手掛ける信楽焼のお皿〈THE HARVEST BLUE VELVET 深皿 25cm〉。琵琶湖を彷彿とさせる美しいブルーに、吸い込まれるように見入る中山さん。伝統工芸とモダンデザインのコラボレーションに唸ります。
お部屋に入りひと息ついたところで、中山さんにインタビューを実施。お楽しみの夕食の時間まで、旅について、地方について、少しだけお話を聞いてみました。まずは中山さんの旅への接し方から。
「仕事では、日本全国ありとあらゆる場所に行かせていただいていますが、家族ができるまで、プライベートの旅行はほとんどしたことがありませんでした。というのも、10代の頃からずっとテレビの仕事をしてきた中、休んだら自分の居場所がなくなってしまうかもしれないという危機感を常に抱いていたので、旅はおろか、普通に休むことすら苦手だったんです。それから30歳で結婚して、翌年に子どもが生まれ、妻に言われたんです。『夏休みどうする?』って。だけどボクとしては夏休みなんて考えたこともなかったですから、つい『え? とるの?』って言っちゃって(笑)。それでも、家族でゆっくり過ごす時間は必要だと説得されて、ほぼ初めて自ら休みをとって、家族で旅行に行きました。それ以来ボクにとって旅は、基本的に家族と一緒に行くものですね」。
当時を振り返り、もう少しだけ休みをとって、ひとり旅や友人との旅にも行ってみれば良かったかもな、と語る中山さん。それもこれも、10代からずっと芸能界の第一線で戦い続けてきたからこそ。そんなハードな日々を経て、家族との旅を楽しむ余裕も生まれた現在、旅先ではどのように過ごしているのでしょう。
「家族と行く旅先では、とにかく自由に過ごすようにしています。仕事で行く旅の場合、スケジュールが完璧に決められているじゃないですか。普段であればその方が落ち着くし、目的や計画がキチッと決められていないと不安になるタイプではあるんですが、だからこそ家族との旅ではそれをしない。ある意味、行き当たりばったりというか。そこで見つけた面白そうな場所や、地元の方々から教えていただいた情報などをもとに、どこに行くか、なにをするか、はたまたなにもしないのか、その時の気分で決めるようにしています。予定を立てたとしても、なるべく詰め込まない。ひとつの場所でゆったり1日過ごして、夕方からビールでも持ってビーチに行ってみる?みたいな。そういった、ゆっくりと穏やかに流れる時間を楽しむのが今のボクのスタイルだし、それこそ旅の醍醐味なんじゃないでしょうか。まぁ普段がスケジュールに追われまくっているので、リフレッシュというかリトリートいうか、とても大切な時間だと思っています」。
続いてテーマは、地方についての話題へ。自身でも『ぐんま大使』を務めているからこそ、その目線には真剣さとリアリティが。それでは中山さん、群馬県について教えてください。
「群馬はとにかく温泉が多いですね。草津温泉や伊香保温泉などの有名どころだけではなく、県内いたるところに源泉が湧いていて、全部で100か所以上も温泉地があるんです。温泉好きには天国のようなところですね。それとお肉も有名で、牛肉だったら上州牛、豚肉も30種類以上の銘柄があります。お弁当も人気のお店がたくさんあるし、高崎市には『高崎パスタ』というご当地グルメもあって、食に関してはかなり見どころがあるんですよ。都内からのアクセスも良くて、北陸新幹線なら東京から高崎まで50分。見落とされがちだけど、実はかなり多くのアピールポイントがある県ですね」。
流石は地元、流石は大使。次から次へと群馬の推しポイントが出てきます。ではもう少し広い目線で、群馬に限らず地方の魅力とは?
「一番はやっぱり景色だと思います。全国各地を見てきましたが、地方の街ってどこも必ず、失われた景色があるんですよ。それはつまり、ボクら世代はもちろん、平成生まれの若い方でも何故か懐かしいと感じてしまう、日本古来の景色。きっとDNAに染み付いてるんでしょうね。街並みにしても建物にしても、日本人なら誰もが懐かしさを覚える歴史が根付いているんです。最近は地方創生やSDGsの観点から、古民家の再利用やリノベーションも多く行われていて、息を吹き返している街もたくさん見てきました。使われなくなった日本の建築文化に新しい価値観が生まれるというのは、素晴らしいことですよね」。
それでは逆に、地方が抱えている問題とは?
「それはもう交通の便ですね。これは全国どこも共通している課題ではないでしょうか。あるいは、魅力ある街づくり。ひょっとしたらこっちが先かもしれない。それは土地によりけりだし、ニワトリが先かタマゴが先かという話しですが、どちらもともに、国も含めて行政が本気で支援しないといけないところだと思います。と同時に、ボクら一般人も、地方にもっと目を向けるべき。現地では衰退産業とされていても、若い人たちのリブランディングで一躍大人気へと回復した、なんてケースもたくさんありますからね。そういう意味でも地方にはまだまだ宝が眠っているはずだし、そこに注目してもらいたい。
ボクは群馬県生まれとして、誇りを持って『ぐんま大使』をやらせていただいています。それは、群馬が大切な故郷だから。そういう故郷への想いを、みんなが持ち続けることが大切だし、それこそが地方創生に繋がるんだと思います」。
盛夏の頃ゆえ外はまだまだ明るいですが、中山さんのお話に聞き入っているうちに、あっという間に夕食のお時間。『大倉クラブ&ホテルズ』の広報担当とビールで乾杯しつつ、『ザ グラン リゾート プリンセス富士河口湖』自慢の夕食、極み御膳を味わっていただきました。
「お肉は近江牛ですか。いや美味しかったです。だけど個人的には、アジのお刺身の新鮮さにびっくりしました。まさか富士河口湖でこんなに美味しいアジが食べれるとは(笑)。お酒のメニューも豊富なので、ボクのようなお酒好きにはたまらないですね」。
たっぷりと夕食をご堪能いただいた後は、宿泊者専用のカラオケルームで腹ごなし。なんとなく歌っている雰囲気を撮らせていただけますか? とお願いすると、快くワンフレーズを歌っていただきました。曲は中山さんの十八番にして、西城秀樹さんの名曲『ギャランドゥ』。中山さん、ありがとうございます!
と、本日はこれにて撮影終了。この後、本格的な宴へと突入し、アンバサダー就任を記念し、『大倉クラブ&ホテルズ』スタッフと親睦を深めました。
翌朝は、朝一番の大浴場から。匂いのクセも少ない無色透明の泉質は、朝風呂にピッタリ。惜しまれるのは、外の景色。本来なら、窓から富士山どーん! なんですが、ちょうど撮影準備のタイミングで、見事すっぽり雲の中に……。「ついさっきまで見えてたのに、残念です。だけどお風呂に入りながら富士山が眺められるなんて、こんな贅沢はなかなかないですよね。富士山の近さに驚きました」。
念のため、以前に撮影した富士山ありの写真も掲載しておきます。
『ザ グラン リゾート プリンセス富士河口湖』のもうひとつの名物、朝ご飯。ここでは他のホテルではなかなかお目にかかれない、ビュッフェ形式のろばた焼きが楽しめます。数え切れないほど各地ホテルでの宿泊経験がある中山さんも、このオリジナルなスタイルには驚きを隠せない模様。「ホテルの朝食でこの形式は、かなり珍しいんじゃないですか? 富士山を眺めながら焼き上がりを待つ時間は、なんともステキな風情があって、とても優雅な朝の時間を過ごさせてもらいました。お子さまも喜びそうですね」。
富士河口湖名物の〈かっぱめし〉もお気に召したようでなによりです。
朝食を終え、あっという間に本企画のラストカット。最後はアンバサダー就任を祝し、『大倉クラブ&ホテルズ』広報担当との記念撮影を。中山さん、これからどうぞよろしくお願いいたします。企画の締めに、ご本人からのコメントを。
「初めて『ザ グラン リゾート プリンセス富士河口湖』に泊まらせていただきましたが、料理であったり景色であったり、富士河口湖エリアの魅力をギュッと濃縮したようなホテルで、あっという間に時が過ぎてしまいました。率直に言って、とてもいいホテルですね。アンバサダーとしては、『ぐんま大使』や『こんにゃく大使』などもやらせてもらっていますが、ホテル運営企業さんにご指名いただいたのは初めて。なのでとにかくまずは、ボク自身が『大倉クラブ&ホテルズ』運営ホテルでの旅を思いっきり楽しんで、その姿をみなさんに発信していければいいなと思います。『大倉クラブ&ホテルズ』アンバサダーとしての中山秀征の活動に、今後もご注目ください」。
Credit
Photo_Yozo Yoshino
Text & Edit_Satoshi Yamamoto