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TRAVEL 旅行

2026.01.23

【後編】見るだけじゃ終わらない『鈴廣かまぼこの里』で、食の寄り道のハイライトへ

箱根へ向かう途中、寄り道気分で立ち寄れるのに、気づけばしっかり滞在してしまう『鈴廣かまぼこの里』。前編では『鈴なり市場』を中心に、買う・食べる・選ぶまで楽しめる里をぐるっと回遊。そして後編では、ここだけの体験にクローズアップ。HESTA女子が『かまぼこ博物館』で人気の揚げかまぼこ作りに挑戦し、揚げたてをその場で味わうまでをレポートします。見るだけじゃ終わらない、食の寄り道のハイライトへ。

学べて作れる体験型施設『かまぼこ博物館』

訪れたのは、入館無料で気軽に入れる『かまぼこ博物館』。かまぼこにまつわるあれこれを学びながら体験込みで面白くしてくれる、『かまぼこの里』における人気スポットです。3フロア構成の館内では、実際の工場の見学から、各種展示、体験までがてんこ盛り。『鈴廣かまぼこ』の広報担当・松元さんにご同行いただきながら、まずは各種展示を巡ります。

松元恵莉さん/鈴廣蒲鉾本店 広報マーケティング課

東京都出身。食への探究心が高じて、大学卒業後の2023年、店舗スタッフとして入社。2025年10月より、念願だった広報マーケティング課へ異動。プライベートでは食べ歩きを趣味とし、最近のブームはエスニック系の異国料理。自社資格『かまぼこソムリエ』3級を保持。

まずは館内1階で、かまぼこ作りの基本をつかむ

ギミック満載の展示で、楽しく学べる

揚げかまぼこ作りの前に、館内1階の博物館スペースをチェック。かまぼこの基本情報や歴史、原料となる魚のこと、そして製法まで。工程に沿って学べるギミック満載の展示の数々に、女子2人も興味津々。
松元さんいわく、「かまぼこ作りでは魚の身を水でさらす工程があり、その際の水質がとても大切。仕上がりが大きく変わるポイントです」とのこと。その点ここ『鈴廣かまぼこ』では、箱根山系の伏流水、箱根百年水を使用。なるほど、だから美味しいんですね。

工場はガラス越しに。職人の“顔”が見える展示も

展示エリアの奥には、ガラス越しに工場の様子を見られる見学スペースも用意。この日はタイミング的に稼働シーンを撮影できなかったものの、動いている時間帯なら、実際の現場を覗くことが可能です。
なお松元さんによると『鈴廣かまぼこ』には、水産練り製品製造技能士(1級=国家資格/2級=県資格)を持つ職人さんが、両級あわせて50人以上在籍しているそうで、これはなんと業界でも最多だとか。工場見学スペースにはそんな職人さんたちの顔写真も貼り出し、生産者の見える化を実施しています。

広報・松元さんに聞く。鈴廣のものづくり

伝統を守りながら、科学の力で更新し続けていく

そんな業界最多の腕利き職人を抱える『鈴廣かまぼこ』のこだわりについて、松元さんはこう話してくれました。
「弊社には、創業160年の歴史と技術があります。だからこそ、手づくりは職人の感覚で、という伝統をとても大切にしています。その一方で、かまぼこを科学的に分解していく取り組みも行っていて、社内に『魚肉たんぱく研究所』という部署も設立。基礎研究や、新たな原材料の開拓・テストなども行っているんです」。

素材の力をまっすぐ届けるために

科学の力と職人の技の両輪で品質を磨き続ける一方で、ものづくりの前提として掲げているのが、素材への向き合い方。
「私たちは、保存料・化学調味料に頼らず、素材そのものの力を生かしたものづくり
を大切にしています。その背景にあるのが、企業理念にある『食するとは、生命をいただき、生命をうつしかえること』という一文です。魚の命をいただいている以上、その命を歪めず、なるべくそのままの状態でお客様の命につなげていく。今までもこれからも、ずっと変わることのない、私たちの芯の部分です」。

エプロン姿で気分は職人。揚げかまぼこ作り、スタート

そんなこんなで、いよいよ揚げかまぼこ作りへ。受付を済ませたら、ヘアキャップとエプロンを着用。手元を整えて準備完了です。テーブルの上には、すり身と具材が小分けでスタンバイ。見るだけだった博物館が、一気に自分ごとに変わっていきます。「うまくできるかな?」なんて言いながらも、ものづくりが好きな2人はワクワク顔。

袋の中でタネ作り→具材を混ぜて自分の味に

まずは、袋の中ですり身パウダーと水を混ぜてタネ作り。続いて枝豆・にんじん・コーン・玉ねぎなどの具材を好みで加え、全体をよく揉んでなじませます。混ぜ込むほど弾力が出るそう。

竹皮の上で成形タイム。どんな形にするのやら

具材をしっかり混ぜたら、竹皮の上にタネを絞り出し。あとは手を水でしっかり濡らしながら、厚みを整えて形づくっていきます。
形は、星でもハートでもなんでもOK。2人はどんな形にするのやら。

ジュワッと音に胸踊る、揚げかま作りのハイライト

成形したら、竹串を刺してスタッフさんへバトンタッチ。専用のフライヤーを使用して、米油で2分半ほど揚げていきます。
ジュワッと音を立てて色づいていく様子は、見てるだけでお腹が鳴るやつ。揚がったら網の上で少し油を切れば完成です。

早く食べたい気持ちを抑えて、完成記念の1枚

スタッフさんが揚げてくれた揚げかまぼこが戻ってきたら、完成記念のワンカット。気になる形は、ともにハートとお魚さん。
揚げたての香ばしい匂いに、記念カット撮影中も「早く食べたーい!」と本音がポロリ。

待ってましたの実食タイム。悔しいけど超美味しい!

実食は、体験教室外のフリースペースで。「いただきま〜す!」と揚げたてを頬張れば、香ばしさとふわっとした食感がダイレクトに。
もちろんお味は最高! ですが形づくりは意外と難しかったようで、2人も「形が上手にできなかった」「水をもっと付ければよかった」と少し悔しそう。それでも揚げたての美味しさと初めての経験でしっかり笑顔。「楽しかった〜!」

まだまだ終わらない『かまぼこ博物館』の見るべきところ

揚げかまぼこ作りのあとも、館内にはまだ見どころが。科学的にかまぼこを分析し たコーナーや、デジタル技術を使った体験型展示、創業160年の歴史資料展示など。 さらに2階には、かまぼこ板をキャンバスにしたアート作品の展示もあり。つまり、 ここだけで半日しっかり楽しめちゃう。

知って、作って、味わって。小田原の寄り道が特別に

買って終わりじゃなく、知って作って味わえる。『鈴廣かまぼこの里』はまさに、小田原の寄り道が体験に変わるグッドスポット。みなさまも、揚げたてを頬張って思わず笑ってしまうあの感じを、ぜひ現地で。


▼記事前編

【前編】箱根旅の道中で寄り道したい『鈴廣かまぼこの里』で、“買う・食べる・選ぶ”

箱根旅の道中で、ふと立ち寄りたくなる小田原・風祭の『鈴廣かまぼこ』。活気あふれる売り場や周辺の食処を巡ります。続きを読む>>>

鈴廣かまぼこの里
住所:神奈川県小田原市風祭245 MAP
URL:https://www.kamaboko.com/sato/

Credit
Photo_Shuhei Nomachi
Edit & Text_Satoshi Yamamoto

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