2023.12.24
その場所まで行って食べるからこそ、「うまいメシ」がある。地元で採れた食材や地産のお酒、郷土を感じさせる味付け。そんな地元ならではを味わえるローカルグルメ紀行。
今回は岐阜県関市の老舗居酒屋へ。さてさて、今回はどんな料理に出会えるかな……。
目次
岐阜県関市は板取川温泉エリアを目指し、東京から陸路を走ってきた編集部。ロケの疲れを癒やすのはやっぱり、うまいメシとうまい酒。ロケ中もちょいちょいググってみんなの意見が揃ったのは、ここ『酒肆魚処 やまなみ』。
昭和40年創業の老舗で、私にはあまり馴染みのない郷土料理を堪能できるということで期待がパンパンに膨らむ。
この外観にワクワクが止まらない!
みんな大好き(のはず)の唐揚げは、赤と黒の2種類の〈関からあげ(ミックス)〉。黒はひじき椎茸、赤は赤パプリカと椎茸を使用した独特の衣をまとい、ここ『やまなみ』ではタルタルソースでいただきます。
見た目通りめちゃめちゃうまい……。ファーストコンタクトはもちろん美味しい唐揚げだが、衣の風味が後から広がり、なんだかずっと美味しい。その独特の味のリズムが癖になるかも。昼間ならご飯が欲しくなる美味しさと言えば伝わるだろうか。
もやし山盛りの〈鶏ちゃん〉は、群上味噌ベースの郷土料理。その昔、家庭で飼っていたニワトリが卵を産まなくなった後、貴重なタンパク源として食したのが始まりと伝えられ、当時は特別な日に味わえるご馳走だったそうな。
〈鉄皮(てっぴ)ポン酢〉はコリコリ食感でコラーゲン補給。日本酒があればエンドレスに食べられちゃいそう。
私の大好物の鰻の白焼は、ランチでも頂けるとのこと。カリッと香ばしく焼き上げた鰻は明日への活力! あ〜白焼き大好き。
「関からあげ」は、関市民に長年愛されるソウルフードです。秘伝のたれに漬け込んだ地元産鶏肉を、カリッと揚げ上げることで、外はサクサク、中はジューシーな食感と濃厚な旨味が楽しめます。独自の味付けは、関市ならではの風土と伝統の技が光り、地元の人々にとってはおなじみの家庭の味として、日常の一コマに彩りを加えています。手軽に楽しめる一品ながら、その奥深い味わいは、初めての方にも強い印象を与える魅力となっています。
岐阜県発祥の「鶏ちゃん」は、奥美濃の風土を背景に育まれた郷土料理です。特製の味噌だれと、ジューシーな地元古鶏を使い、カリッと炒め上げることで、香ばしさとコクが絶妙に融合。外はカリッと、中はふんわりとした食感が特徴で、シンプルながらも深い味わいが堪能できます。食べ方としては、ご飯に合わせたり、熱々のうどんと共に楽しむのがおすすめ。その独特な味わいは、家庭料理としても、居酒屋の一品としても、多くの人々に愛され続けています。
群上味噌と猪の脂がよく合う。新鮮だからかクセもなく、味噌とからむと美味しさ倍増。普段あまり口にしないシシ肉だが、こんなジビエにチャレンジ出来るのも地方の良いところ。
シシ肉、すなわち猪肉は、野生ならではの深い旨味とコクが特徴です。自然の中でのびのびと育った猪は、脂肪分が比較的少なく、タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特に、ビタミンB群や鉄分など、健康維持に欠かせない栄養素が多く、食べても太りにくいと評判です。また、独特の風味は、調理法次第でその魅力が一層引き出され、煮込みやグリル、炒め物など様々な料理に応用可能。自然の恵みを活かした本格ジビエとして、健康と美味しさを両立させた逸品と言えるでしょう。
当店自慢のくるみ味噌! ということで大トリは〈飛騨牛のくるみ鍋〉と〈シシ肉のくるみ鍋〉をいただきます。
炒ったくるみをすりつぶして秘伝の味噌にあわせたオリジナル味噌がベースのお鍋で、どんな具材も抜群に相性良く、みんな舌鼓を打ちながらあっという間に完食。〆はうどんで最後までおいしく締めくくった。
こんなに美味しいと笑顔も酒も止まらない……。
〈くるみ味噌〉は店頭でも販売していて、関市のふるさと納税の返礼品にも選ばれてるとのこと。そんな関市の愛されフード、是非皆さんもチャレンジしてほしい。
あー、飲み過ぎて〈くるみ味噌〉買い忘れたのは内緒。
酒肆魚処 やまなみ
住所:岐阜県関市西本郷通4-6-16 MAP
※営業時間、定休日などは自力で検索してください。
電話番号:0575-22-2140