2024.11.06
エコとかエシカルとかSDGsとか、気持ちの上でも暮らしの上でも、さまざまな局面で見直しが求められる今日このごろ。中でも大きなテーマのひとつとして挙げられるのが再生可能エネルギー関連。ここではそんな再生可能エネルギー業界に、「どこでも設置できる」という革新性で旋風を巻き起こそうとしている次世代のソーラーパネル、〈HESTAソーラー〉をご紹介。本メディア運営母体にして同ソーラーパネルを展開する『HESTA大倉』の広報担当・白石さんが、実際に〈HESTAソーラー〉を販売する同社専務取締役・藏原さんのもとを尋ね、改めてそのすごさを聞き取り調査してまいりました。
目次
リゾートホテルやハウジング、IoTデバイスなど、さまざまな事業を展開する『HESTA大倉』の中で、いまもっともHOTな新商材〈HESTAソーラー〉。その実態を自らの言葉で語れるようになるため、同社広報担当の白石さんが実機設置現場を視察。訪れたのは、岐阜県の分譲住宅展示場〈ヘスタホーム東鶉Ⅱ〉。なんとそこでの設置場所は、住宅ほどの耐荷重性もなく平面でもない、カーポートの湾曲した屋根の上! 従来のソーラーパネルでは考えられない設置場所は、『曲がる・軽い・薄い』をうたう〈HESTAソーラー〉だからこその離れ業です。パネル単体では見たことがあるものの、実際に設置されている状態を見るのは初めてという白石さんも、思わず「すごーい!」とバンザイポーズ。
実際の設置状況を見せてもらったところで、お次は〈HESTAソーラー〉パネル単体をチェック。本日の指南役である同社住宅部門『ヘスタホーム』の責任者・藏原さんにもご登場いただき、そのディテールを見ていきましょう。
まず注目すべきは、これまでのソーラーパネルの常識を覆す屈曲性。これにより湾曲した場所にも設置可能なわけですが、では一体どれくらい曲がるのか。試しにぐいっと両端から力を入れてみると、ご覧の通り曲がるわ曲がるわで、白石さんも撮影スタッフもびっくり。なるほど、これは使い道が増えそうです。
「元から曲げることを想定して作られているため、ちょっとやそっとの振動は余裕で吸収してしまう柔軟性、雹が降ってきても亀裂が生じない耐衝撃性が備わっていることも大きな特長です。気温や湿度の変化にも対応し、過酷な気候条件への耐性にも優れています」と藏原さん。
そんな〈HESTAソーラー〉の屈曲性を生み出しているのが、この薄さ。厚さ35mm前後が一般的だったこれまでのガラス製ソーラーパネルとは異なり、ポリマー素材の基礎に薄膜シリコン太陽光パネルを組み合わせた〈HESTAソーラー〉は、その厚さなんと従来品の1/10以下のたった3mm! となれば当然重量も軽くなり、1㎡あたりの重さはわずか3.3kg。これは従来品から比べると約80%も軽いんだとか!
「これまでは本体重量と住宅の耐震性の関係で、屋根にソーラーパネルを設置することが難しいケースも多かったのですが、〈HESTAソーラー〉なら大丈夫。それこそカーポートの屋根にだって取り付けることができるし、下地によっては構造用ボンドで固定できるので、施工簡易性にも優れ、設置の自由度が段違いなんです。屋根だけではなく、壁にも設置できるんですよ」。
また光の反射や散乱を最小限に抑える表面構造で、パネルがより多くの光を吸収。これまでその発電効率の低さから電卓などにしか使われてこなかった薄膜シリコン太陽光パネルの弱点を克服し、ガラス製ソーラーパネルと同等の発電効率を実現しているそう。反射が少ないという点は、従来品の課題となっていた近隣への光害問題を軽減するという側面でもメリットあり。
実際に〈HESTAソーラー〉に触れた後は、住宅部門の責任者として最前線でその販売を担当する藏原さんとの対談タイム。『HESTA大倉』の新たな主幹事業のひとつともなり得る本商材にかける想いや、未来への展望を聞いてきました。
〈HESTAソーラー〉はどのような経緯で扱われることになったんですか?
「ここ数年、ソーラーパネルの設置をご希望されるお客さまが、とても増えてきていました。ですがこれまでのガラス製ソーラーパネルでは、耐荷重性などの問題で導入できないことも多かったんです。我々としてもそれが悔しくて、どうにかご要望にお応えしたいとの想いでずっと解決策を探していた中で出会ったのが、この〈HESTAソーラー〉です。これなら、いままで設置ができなかったような住宅でも導入することができる。それに現在は、社会的にもSDGsが叫ばれ、電気料金も高騰し、災害時の備えも重要視されている時代です。東京都をはじめとするいくつかの地域では、今後、戸建てを新築する際にはソーラーパネルの設置が義務付けられるようにもなっていきます。そういったタイミングでこの商材を取り扱うことができるのはとてもラッキーだし、なにより、お客様のご要望に応えられるようになったことがとても嬉しいですね」。
軽い・薄い・曲がるという利点は、どのようなシーンで活かせるとお考えですか?
「まずは先ほど見ていただいたカーポートや木造住宅など、耐荷重性があまり高くない建築物ですよね。多くの場合で壁面にも設置できるので、理論上は、ほとんどの一般建築物に設置することが可能です。突き詰めれば、ビニールハウスやプレハブ、キャンピングカーなどにも設置できるんじゃないでしょうか。
またそれとは逆で、設置の自由度が高いということは、もっと大きな施設に大量に取り付けることもできますよね。例えばそれは、空港だったりスタジアムだったり、学校だったり。実際にそういった企業団体様からのお問い合わせも多くいただいています。
あとこれは私のアイディアではないのですが、この〈HESTAソーラー〉の軽さと薄さをもってすれば、水に浮かすことができる新しいソーラーパネルも開発できるんじゃないか、という声もあります。それを日本中の調整池などに浮かべて発電し、農業などの産業へと転用する、なんていうことも考えていきたいですね。もはや住宅の範疇外ではありますが、現在のエネルギー問題の解決に貢献できる、社会的にも意味のあるチャレンジではないでしょうか」。
藏原さんのお話を聞いていると、これはもはやエネルギー革命なのでは?なんて飛躍的な考えも浮かんできてしまいます。そんなイノベーティブな商材を取り扱うその先に、藏原さんはどんな光景を描いているのでしょう。
〈HESTAソーラー〉が実現できる未来とは?
「リアリティを持って答えるなら、〈HESTAソーラー〉を設置した住宅を販売するということは、災害時の安心安全を提供することにも繋がると思っています。軽量なので倒壊のリスクも低いし、そういう点でも災害に強いですからね。それに新築でなくてもソーラーパネル設置のハードルが下げられますので、これからもっと認知を取って導入数が増えれば、持続可能な社会構造の実現にも貢献できるのではないでしょうか。
またこれは個人的な想いですが、私は住宅の究極は、自給自足だと思っているんです。だって食べ物もインフラも、全部が自宅で賄えたら最高じゃないですか。まぁもちろんそれは理想論ではありますが、そこに向かって努力する必要はあると思っていて、そんな中でこの〈HESTAソーラー〉は、私たちが供給する住宅にふさわしい商材だと思います。持続可能なエネルギーを自家発電で賄えるということは、そんな夢のような住宅の在り方に近づくための、第一歩と言えると考えています」。
曲がる・軽い・薄いを実現した、新時代のソーラーパネル〈HESTAソーラー〉。そのすごさや利点、革新性は伝わりましたでしょうか。きっと今後は住宅以外でも設置事例が増えていくはずなので、また新たな展開が出てきたときは随時こちらでお伝えしていきます。最後に、本文内では触れそびれましたが、メーカー製品保証12年・施工保証20年・出力保証25年という、3つの安心保証付き商品であるという点も、付け加えさせていただきます。
SDGs、電気料金高騰、災害対策など。さまざまな社会問題を背景に、私たち一般人にとっても身近になってきた、再生可能エネルギーというトピック、自家発電機能の導入という選択肢。みなさんもこれをきっかけに、これからのエネルギーの在り方について、ちょっと本気で考えてみませんか?
HESTAソーラー
URL:https://okura.co.jp/project/energy/solar/
Credit
Photo_Taijun Hiramoto
Text & Edit_Satoshi Yamamoto