2024.06.27
日本四季折々に合わせた歴史ある文化や、様々に発展してきた習慣やイベントなどに注目するシーズナルイベントコーナー。今回は感謝の気持ちを込めて贈る日本文化の「お中元」に注目してみます。
目次
日本の古き良き文化である「お中元」。これは日本の伝統的な贈り物の習慣で、主に夏の時期(7月初旬から8月中旬)に行われます。お中元の由来は中国の道教にあり、日本に伝わった後、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)と結びついて現在の形になりました。
日本では、江戸時代に商人たちの間でお中元の習慣が広まり、日頃お世話になっている顧客や取引先に感謝の気持ちを示すために贈り物をするようになりました。この習慣は一般庶民にも広まり、親戚や友人、近隣の人々にも贈り物をする風習として定着しました。
その在り方も時代と共に変化してきました。東日本では7月上旬~15日に贈りますが、西日本では7月中旬~8月15日に贈るのが一般的とされています。贈り先が遠方の場合は、地域の習慣にも気をつけたいところです。この機会に、日本文化の一部である「お中元」の背景やマナーを学び、伝統文化を楽しみましょう。
お中元の金額相場は、贈る相手との関係性によって異なります。
一般的に家族や親戚に贈る場合は、3,000円~5,000円が目安です。友人や知人であれば3,000円前後が適しています。ビジネス関係の付き合いではないため、負担にならないよう、価格を抑えた品物が選ばれることが多いです。
一方、お世話になった上司や仕事関係の取引先の方に贈る場合は、10,000円を上限に、少し高めに予算を設定するケースが一般的です。
贈り物として適切でないアイテムもあります。相手が不快に思うものや、語呂合わせや意味合いが良くないものは避けましょう。普段は気にならないものでも、贈り物としてはマナー違反になる場合があるので、注意が必要です。
お中元の品物は、熨斗紙で包む必要があります。熨斗の選び方にも決まりがあるので、注意しましょう。お中元は何度繰り返しても良い贈り物のため、水引は何度も結び直すことができる蝶結びのものを選びます。紅白の色の5本結びが一般的です。
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Credit
Text&Edit_Sachie (OMUSUbee編集部)
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