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TRAVEL 旅行

2025.07.25

大自然が生み出した三方五湖の絶景から情緒のある熊川宿まで。若狭・小浜ほっこり旅

三方五湖をご存知ですか? 福井県の南の方、海と山の間に佇む湖のエリア。朝の光が湖面をきらめかせ、車窓の向こうには緑豊かな山並みが。道中はそんな小さな感動の連続です。若狭湾の潮風に吹かれたり、昔ながらの宿場町を歩いてみたり。思いがけず出会った体験が、そっと心に残っていく。今回はそんな自然と文化が迎えてくれる、福井県の若狭から小浜までの “ほっこり旅”へ、みなさまをご案内します。

福井県初の地ビールを海を眺めながら『若狭シーサイドブルワリー』

旅の始まりは、海を眺めながらのひと息。『若狭シーサイドブルワリー』は、福井県でいちばん最初に生まれた地ビールのブルワリー。生み出された〈若狭ビール〉は、地域の恵みでもある海鮮と合う味わいを追求したそう。芳醇なホップを使うことはもちろん、若狭の水で醸造されており、フルーティーで豊かな香りとマイルドなコクが味わえる。ラインナップは〈ヴァイツェン〉〈ペールエール〉〈アンバーエール〉の3種。潮風に吹かれながら、干物の盛り合わせや海鮮BBGといっしょに味わえば、旅気分もぐっと盛り上がります!

若狭シーサイドブルワリー
住所:福井県三方郡美浜町坂尻43-3-1 若狭海遊バザール千鳥苑内 MAP
URL:https://www.heshiko.com/facility/

県内屈指の絶景が楽しめる『レインボーライン』ドライブ

三方五湖を見下ろすように山をのぼる『レインボーライン』は、福井で指折りの絶景ルート。湖のそばをぐるっと回るドライブは、車を走らせるほどに景色がどんどん変わり、一同のテンションもアップ! 途中で車を停めて、じっくりと自然のダイナイズムを堪能するのもおすすめです。

レインボーライン
住所:福井県三方郡美浜町日向75-2-6 MAP
URL:https://mikatagoko.com

映える景色とおやつで小休憩。レストラン&カフェ『RAINBOW』

山頂手前の第一駐車場内で見つけた『RAINBOW』は、映えるメニューと景色が評判のカフェレストランです。なかでも虹色に輝く〈レインボーフルーツサンド〉と〈そらいろコーラフロート〉は、思わず写真に撮りたくなるかわいさ。ほか若狭牛のステーキライスなど地元の食材を用いたメニューも。テラスから臨める雄大な湖と山の景色、鮮やかなグルメを満喫し、ドライブの疲れをリフレッシュ。

ちょっぴりどきどきのリフトに乗っていよいよ山頂へ!

食後のひと休みが終わったら、いざ空へ向かう小さな冒険へ。レインボーラインの名物リフトは、ふわっと空中に浮かぶ気分がちょっとスリリング。少しのはらはらと足元に広がる湖や山々のパノラマは、非日常感がたっぷりと味わえます。浮遊感が苦手な方は、ケーブルカーを選ぶこともできるのでご安心を。2分ほど一直線に登ると、まもなく山頂に到着です。帰りには、昔から伝わる民話『大名だぬき 角兵ヱ』に登場するタヌキと記念写真をパシャり。

三方五湖、若狭湾、大空が360度広がる「天空テラス』

山上に着いて出迎えてくれるのは、ご褒美の大絶景。『天空テラス』では、三方五湖や若狭湾をぐるっと見渡せる360度のパノラマが広がっており、さまざまな展望スポットが用意されています。足湯に浸かりながらゆっくりしたり、ハンモックに揺られて空を見上げたり、思い思いに景色が楽しめるのも魅力。そんな中、園内にある『若狭テラス』では、湖に向かって皿を投げる「かわらけ投げ」があり、スタッフもチャレンジ! 遠くまで飛んだような、飛んでないような…でもきっと願いが天狗に届いたことでしょう。ちなみに投げた皿は土に還るのでご心配なく。

伝統的な町並みを現代に残す『若狭熊川宿』

自然で心がほぐれたあとは、少しだけタイムスリップの散策に。江戸時代の面影を今に残す『若狭熊川宿』には、静かでやさしい時間が流れていました。ここでしか味わえない情緒を楽しみながら、ぶらぶらと歩き、見つけたお店にふらっと立ち寄って。

道の駅若狭熊川宿
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川11-1-1 MAP
URL:https://kumagawa-juku.com

米粉パンに地元の食材を使う『米パン工房 coneru』

昔ながらの木造建物で店を構える小さなパン屋さん『coneru』。自慢は、自社農園で育てたコシヒカリを使った米粉パン。10種以上のラインナップがショーケースに並び、いちばん人気の〈塩バター〉や〈バナナケーキ〉などをお買い上げ。米粉ならではのもっちり食感で食べ応えも十分。また、暑い日によく合う〈梅ジュースソーダ〉も是非。ワンハンドでいただけるので食べ歩きにも最適ですよ。

米パン工房 coneru
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川16-18 MAP
URL:https://www.instagram.com/k_coneru/

自家製にこだわる『葛と鯖寿しの店 まる志ん』の絶品ランチ

そろそろ昼時にもなり、立ち寄ったのは『葛と鯖寿しの店 まる志ん』。築190年以上の商家を利用した店内はどこか懐かしい落ち着いた雰囲気で心が和みます。自家製にこだわった名物の葛そばと鯖寿しがセットになった〈鯖寿司ご膳〉をオーダー。蕎麦の風味に加え、練り込まれた葛粉によるつるつるとした食感が新鮮かつ美味。程良く脂が乗った鯖寿しは、噛むほどに鯖の旨味が口の中で広がり、酢飯とのバランスも抜群でした。〆に出来たてを提供する〈葛もち〉をいただき大満足! 蕎麦好き、鯖好きは必食です。

葛と鯖寿しの店 まる志ん
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川39-11-1 MAP
URL:http://www.eonet.ne.jp/~marushin/

築200年の文化財を活かした「箸蔵まつかん本店」でお土産を

旅の最後に訪れたのは、小浜市に位置する『箸蔵まつかん本店』。築200年の建物の中に、色とりどりの箸が並んでいて思わず見入ってしまいます。箸選びにおいて大切なのは、スタッフさんいわく、とにかくたくさんの橋を持ってみることだそうです。用意されているのは、伝統工芸品の若狭塗を用いたものや、器とのマッチングを考えた〈UTSUWATO〉シリーズ、波佐見焼の陶磁器ブランド〈マルヒロ〉とのコラボなど、デザインやコンセプトも実にさまざま。自分の手にしっくり馴染み、ずっと使いたくなるような一本を見つけてみてください。旅の締め括りに、ぴったりのお土産をどうぞ。

箸蔵まつかん本店
住所:福井県小浜市北塩屋17-4-1 GOSHOEN内 MAP
URL:https://goshoen1815.com

福井の自然と文化に心ほどける、三方五湖・熊川宿の旅

いかがでしたでしょうか? 三方五湖のきらめきと、熊川宿の町並み。ここでしか体験できない自然と文化にすっかり心がほぐれた今回の旅。初の福井旅ながらも、もう一度訪れたときには、また新しい発見と感動に出会えると確信しています。そんな続きを皆さんの足で是非。人生を豊かにしてくれるとっておきの景色や特別な時間を過ごしてみてください。

Credit
Photo_Ryo Sato
Edit_Satoshi Yamamoto
Text_Takuya Kurosawa

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