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TRAVEL 旅行

2025.05.09

自然まるごと体験!兵庫県三田市『かさや』で遊ぶ・採る・味わう1日旅

兵庫県三田市の山あいに広がる、自然あふれるレジャースポット『食と自然のテーマパーク かさや』。かつては椎茸の栽培場だったという広大な土地を活用し、触れて・食べて・作って・遊んで、さまざまな角度から自然の恵みを満喫できる、体験型ネイチャーワンダーランドです。そんな魅力に満ちた『かさや』の楽しみ方をご紹介。本メディア運営母体『HESTA大倉』広報担当の白石さんと行ってきました。

やってきました、三田の自然体験フィールドへ!

やってきたのは、兵庫県三田市上相野。里山の風景に癒やされつつ現地を目指していると、巨大なパンダのモニュメントを発見! 遠くから見ても一目瞭然なこのパンダちゃんが、『かさや』さんの目印です。のどかな山あいにキュートなパンダ。そんな意外ながらも愛らしいお出迎えに、白石さんも思わず「イェイ!」と記念撮影。ちなみに全身が真っ白なのは、雨風に耐えてがんばった姿をキレイにして、心機一転お色直しの途中だから。本来の姿が見れず残念でしたが、これはこれでレアなタイミングに出会えてラッキー! なんてポジティブシンキングで、『かさや』さんでの自然体験に臨みます。

椎茸の栽培場で収穫&そのままBBQ!

目利きのコツを教わりながら原木椎茸狩り

まずは『かさや』さんの原点でもある、椎茸狩りから体験スタート。案内してくれたのは、本施設の3代目として手腕を奮う中西さん。元々は椎茸の栽培場であったこの敷地を、一大体験型レジャー施設へと進化させた敏腕若手社長さんです。しかも前職では、『ザ グラン リゾート プリンセス有馬』に勤務していた経験もあり。つまり本メディア運営を支える『大倉クラブ&ホテルズ』スタッフから見ると、元同僚。そんな深い縁により、今回の取材も実現したのでした。中西さん、ありがとうございます。といったところで椎茸狩りのコツを伝授していただき、いざ実践。
「良い椎茸は、カサが開ききる直前。ちょっとふっくらしていて、軸も太いものが美味しいんですよ」。そんなプロの目利きを参考に、白石さんも椎茸探しを開始。目をこらして木をじっと見つめると、隠れるように生えた”良い”椎茸たちが見えてきます。「お宝発見!」とばかりに、夢中で収穫。
ちなみに『かさや』さんの椎茸はすべて、今では貴重な“原木椎茸”。菌床ではなく、自然の原木に直接菌を植え付けて育てた本格派です。だからこそ、肉厚で香りも濃厚。そのお味は、まさに山の恵みそのものだとか。早く食べたい!

採れたてをその場で! お肉と一緒に贅沢BBQタイム

椎茸狩りを満喫したあとは、すぐ横のBBQ場で実食。ご用意いただいたのは、『かさや』さん自慢のBBQメニュー〈黒毛和牛・若鶏コース〉。三田産の黒毛和牛と丹波産の若鶏はもちろんですが、ここで注目すべきは、なんといっても先ほど自分で収穫した原木椎茸。石づきを切り落とし、カサと軸をゴリッと別けたら、少しだけ塩を振って丁寧に焼き上げます。するとどうでしょう。香ばしい匂いとともに、椎茸からじんわりと旨みたっぷりの肉汁が……。 
中西さん曰く「ウチの椎茸は、シンプルに塩を振って焼くのが一番うまい。普段は苦手でも、『かさや』の椎茸だけは食べられる、というお子さんも多いんですよ」とのこと。そんな中西さんの言葉どおりそのお味は、塩オンリーとは思えないほど濃厚で奥行きがあって旨味も抜群。しかもヘルシーだから、いくらでも食べれそう! 白石さんも「こんな椎茸はじめて!」と驚愕のご様子。まさにお肉にも負けない主役級の存在感でした。
採れたての新鮮な原木椎茸をその場で味わえる本コースは、まさに山の恵みを享受するような贅沢体験。椎茸が苦手な方も、是非一度お試しあれ!

最高糖度の甘い誘惑。冬〜初夏限定のいちご体験

完熟いちご狩りでジューシー体験!

採れたて椎茸と厳選お肉でお腹を満たしたあとは、甘いものを求めていちごハウスへ。『かさや』さんでは、例年1月4日~6月上旬までを基本に、いちご狩りが楽しめます(※生育状況により変動あり)。中西さんによると、ハウスでは〈章姫〉と〈紅ほっぺ〉の2品種を栽培しているそうで、その日のコンディションによって、どちらが狩れるかが決まるのだとか。
そんな『かさや』さんのいちごには、椎茸に負けず劣らずのこだわりが。なんでも、最新のLED照明を導入して農薬使用量を減らしたり、肥料に乳酸菌を加えたり、日々細やかな工夫を重ねながら栽培しているとのこと。そんなたゆまぬ企業努力の結果、ある糖度検査では、1粒500円~1000円で取引される高級いちごと肩を並べるほどの最高糖度を記録したそう! その圧倒的な品質は、『いちご博2024アワード』を受賞したというほどの銘品なんです。
そんな話を聞いて、毎年いちご狩りを楽しみにしているという白石さんも、わくわくが止まらないご様子。
いざハウスに入ると、あま~い香りに包まれてテンションも急上昇。「本当に甘い! 自分史上ナンバーワンいちごかもしれません!」と感動しながら、摘みたてのいちごを思う存分堪能しました。

ジャム作りに、1日1個限定のいちごパフェも!

フレッシュいちごを堪能したら、今度はいちごジャム作りにトライ。甘みと酸味のバランスを自分好みで整えられる、数ある体験プログラムの中でも大人気のひとつです。
完熟いちごをぐつぐつと煮詰めると、辺り一面に立ち込める甘酸っぱい香り。いちご本来の味を楽しむために砂糖は控えめで作りましたが、それでも甘みは十分! 爽やかな酸味と自然な甘みが際立つ、大人のいちごジャムが完成しました。作ったジャムは瓶詰めにして持ち帰れるので、お土産としても◎。
さらに『かさや』さんでは、SNS映え間違いなしの絶品スイーツも展開中。中でもインパクト抜群なのが、もはや芸術品レベルの〈プレミアムいちごパフェ・特大サイズ〉。そのボリュームは、思わず二度見するほど。見た目の迫力も味わいの満足感も、ダブルで楽しめる逸品です。なおこちらの特大サイズは、1日1個限定なので要予約。もう少し食べやすい大サイズ・小サイズのバリエーションもあるので、少食の方もご安心を。

この時期だけの山のご馳走、ぼたん鍋も!

また冬季限定(11月~3月)ではありますが、他ではなかなか食べられない〈ぼたん鍋〉の提供もあり。ジビエ肉の代表格とも言えるイノシシ肉を使った、滋味あふれる郷土料理です。取材時はちょうどシーズン真っ盛りということで、特別に試食。
牡丹の花さながらに美しく盛られたイノシシ肉は、肉厚ながらクセが少なく、しっとり柔らか。地元野菜と一緒に、甘めの味噌仕立てでじっくり煮込めば、寒い冬にぴったりのごちそう鍋に。おひつで提供される、椎茸の炊き込みご飯も絶品です。 「クサみがまったくないですね。体がぽかぽかしてきました〜」と満面の笑顔の白石さん。ほっと温まる冬限定の味覚、気になる方はこの時期を狙って訪れてみてください。

陶芸体験&昆虫標本館で、食以外も遊びつくす!

『かさや』さんの楽しみは、食にまつわるものだけじゃありません。たとえば、電動ろくろを使った本格派の陶芸体験。初めての人でも専門スタッフさんが丁寧にサポートしてくれるので安心です。完成した作品は、乾燥・焼成を経て、後日郵送してもらえるそう。世界にひとつだけのオリジナル器作り、良い思い出になりそうです。
さらに敷地内には、子ども心をくすぐる昆虫標本館も。カブトムシやチョウチョ、トンボなど、日本だけでなく世界中の昆虫がずらりと展示される様は、まさに圧巻。法律などの改正により、現在では国内への持ち込みが禁止されている貴重な標本もあるとのことで、老若男女、誰もが時間を忘れて見入ってしまうこと請け合いです。
その他にも、カブトムシ採取体験やあじさい園など、季節ごとに見所がてんこ盛り。折々の季節でその魅力を体験してください。

未来へつなぐ、自然体験型テーマパークのこれから

最後に、『かさや』さんを切り盛りする中西さんに、施設への想いを伺いました。
「ここは元々は松茸山だったそうですが、次第に松茸が採れなくなり、50年くらい前から祖父母が椎茸の栽培を始めた場所。当時は本当に椎茸だけでした。でもボク自身、ここでたくさんの自然に触れて育ってきましたから、“椎茸だけじゃもったいない。この自然をもっと多くの人に楽しんでもらいたい”って思うようになったんです。ただ食べるだけじゃなくて、自分で採ったり、作ったり、自然に触れたり。そういう体験を通して、みなさんの思い出の1ページに『かさや』が残ったら嬉しいですね。そのためにも、もっと色んな人が気軽に来れる場所にしたい。小さなお子さまから、おじいちゃんおばあちゃんまで、家族みんなで1日遊べるような。自然の中で過ごす時間って、今の時代すごく貴重ですからね」。

採って、作って、遊んで、食べて。自然をまるごと体感できる、唯一無二のネイチャースポット『食と自然のテーマパーク かさや』。特別な思い出を作るために、みなさんも是非。

食と自然のテーマパーク かさや
住所:兵庫県三田市上相野373 MAP
URL:https://kasaya.net/


Credit
Photo_Ryo Sato
Text & Edit_Satoshi Yamamoto


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