No alt
TRAVEL 旅行

2024.04.25

雄大な相模灘とアートが融合するMOA美術館で特別な一日を

雄大な相模灘を望める、熱海市の高台に建つミュージアム『MOA美術館』。メインロビーからは海に浮かぶ初島や伊豆大島が一望でき、房総半島から三浦半島、伊豆半島まで見渡せる180度の大パノラマが、見る人の心を癒します。俳優/モデル/映像クリエイターの望月柊成さんと、OMUSUbeeガールズふたりとともに、アートな1日をゆったりと巡りながら、熱海屈指の人気スポットを深堀りレポート。

本館へと誘う美しきエスカレーターで始まる熱海の旅

熱海駅から車で北上すること約10分の高台に位置する当館。昭和57年に実業家の岡田茂吉氏によって創設され、2017年にはリニューアルを敢行。改装を手掛けたのは、世界的な現代美術作家・杉本博司氏と、建築家・榊田倫之氏によって主宰される『新素材研究所』。屋久杉、行者杉、黒漆喰、畳など日本の伝統的な素材を用いつつ、展示される作品の美を最大限に生かす展示空間を創出しています。
その広さは、地上3階、地下1階、延べ床面積2万5,000m²という圧巻のスケール。エントランスから本館へは光輝くエスカレーターを使いながら上っていきます。暗闇を照らすアーチ形の壁面や天井の美しい色彩に、スタートからワクワク気分でいっぱい。

世界最大級の万華鏡マッピングで感動のアート体験

エスカレーターの途中にある直径約20mの円形ホールは、今散策のハイライトのひとつ。天井には、日本を代表する万華鏡作家の依田満・百合子夫妻による世界最大級の万華鏡が投影されており、刻々と変化する色彩のグラデーションを楽しめます。ずっと見上げていたくなる美しさに思わずうっとり。スマホスタンド付きのフォトスポットを活用すれば自撮りも楽々。ピアニスト・中村由利子氏が万華鏡のために作曲した音楽と共に、心ゆくまで鑑賞を楽しんで。

相模灘を望む絶景スポットと彫刻作品の魅力

エスカレーターを上り終えると、目前には相模灘の雄大な景観が。中央には、20世紀彫刻の第一人者、ヘンリー・ムアのブロンズ像 『キング・アンド・クイーン』が展示されています。絶景を楽しみながら階段を上り館内へ。途中で振り返ると、壁面をフォトフレームのように切り取った、海景色の写真を収めることも。
ほかにも近代彫刻の父、アントワーヌ・ブールデルによる、高さ3m全長約14mの巨大なレリーフや、人間国宝の室瀬和美氏が手掛けた高さ4メートルもある漆塗の大扉も必見です!

最新技術を駆使したMOA美術館の展示が叶える美術体験

展示室は1室から6室まであり、いずれも作品を引き立てる展示の美しさにこだわっています。例えば、ガラスケースへの映り込みを防ぐ黒漆喰の壁と、低反射高透過ガラスを用いた最新技術の展示は、目の前のガラスが認識できないほどのクリアな視界を実現。その透明度に思わずガラスにおでこをぶつけてしまう人も。実は、OMUSUbeeガールズもぶつけてしまいました(笑)。
作品としては、絵画、書跡、工芸などの東洋美術を中心とした約3500点を収蔵。中でもこちらの壺は、野々村仁清氏が江戸時代に制作した『色絵藤花文茶壺』という同氏の最高傑作であり、国宝にも認定されている貴重品です。ほかにも国宝が2点、重要文化財は67点、重要美術品は46点にも上り、ここでしか観ることのできないアートが目白押し。

また館内には作品以外にも、総檜造りの能舞台『能楽堂」』いった伝統的な建築物もあり、こちらも見逃せない。能楽鑑賞はもとより、クラシック、ポップスのコンサート、講演会など多目的に活用され、昨年には、乃木坂46『人は夢を二度見る』のMusic Videoロケ地(客席側で撮影)としても話題を集めました。

パティシエ鎧塚俊彦監修スイーツとミュージアムショップで締めくくる

アート散策に疲れたら、パティシエ鎧塚俊彦プロデュースによるスイーツショップ『La Pâtisserie du musée par Toshi Yoroizuka』でほっとひと息。
この日は、酸味豊かなカシスのムースケーキと、ほうれん草とベーコンのキッシュをオーダー。人間国宝・室瀬和美氏による器を用いた、目にも舌にも楽しいスイーツに、お三方もご満悦。「食べてみたい」と思わせる、美にこだわったスイーツで甘美なひとときをぜひ。
ほかにも地産地消と自然農法素材による日本料理『和食 花の茶屋』や、海を一望しながらスペシャリティーコーヒーがいただける『the café』など、計5店舗を展開。アートを巡りながら、お茶やお食事まで十二分に堪能できる構成となっています。

帰りには、ミュージアムショップでお土産も忘れずに。美術館のオリジナルグッズや、伝統工芸作家による工芸品、リーズナブルな価格の人間国宝の作品など、ここでしか手に入らないアイテムの数々に目移り必至。望月さんも真剣な眼差しで、旅の思い出を物色していました。

といったところで、今回も無事レポート終了。『MOA美術館』ならではのアート巡り、いかがでしたでしょうか。上記以外にも、豊臣秀吉ゆかりの茶室を忠実に再現した『黄金の茶室』など、まだまだ紹介しきれていない見所がたくさんあるので、ぜひ時間をかけてゆっくりと、アートな1日を楽しんでみてください。


MOA美術館
住所:静岡県熱海市桃山町26-2 MAP
URL:https://www.moaart.or.jp

Credit
Photo_Taijun Hiramoto
Text_Takuya Kurosawa
Edit_Satoshi Yamamoto


▼関連記事

SHARE

MORE

今週の

OMUSUbee

アイテム

特集

FEATURE

MORE

MORE

© HESTA LIFE ALL RIGHTS RESERVED.