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TRAVEL 旅行

2023.09.29

信楽の伝統と魅力をギュッと凝縮!  複合型カフェ&ショップ『Ogama』を訪ねる

地方と都市を結ぶため、全国津々浦々のローカルスポットにクローズアップする本企画。今回は、滋賀県が誇る伝統工芸品であり、日本六古窯のひとつにも数えられる信楽焼の里を巡る、信楽旅の第3弾。前回同様OMUSUbee storeのMDあみちゃんとともに、信楽の魅力が詰まりまくった編集部の特選ローカルスポットを訪ねます。

創業400年超の老舗が手掛ける信楽町の名スポット

大量生産の大規模製陶所から個人作家まで。大小約80もの焼きもの事業所が存在すると言われる『信楽焼』の里、滋賀県信楽町。ここ『Ogama』は、そんな伝統工芸の町でも最古参のひとつである、1600年頃創業の大老舗『明山窯』運営の複合施設。
「自然体の信楽を体験できる場所」をコンセプトに、カフェ、ギャラリー、ショップ、陶芸教室、そして民泊機能を一緒くたに展開する、町内屈指の名所です。信楽焼の伝統を現代に伝える、登り窯の姿は圧巻!

歴史ある日本家屋を完全DIYで再生

駐車場から登り窯に沿って坂道を下に降りると、年季の入った立派な日本家屋がお出迎え。こちらは、かつての『明山窯』の作業場。母屋が少し離れた場所に移築されて以来しばらく使われていなかったところを、2010年、地域で催された『信楽まちなか芸術祭』をきっかけにリニューアル。
窯に勤める職人たちと運営に関わった学生たちとの手作りで、1年以上の歳月を費やしてカフェ&ショップにリノベーションしたそうです。

母屋の向かって左側は、元々の日本家屋の造りを活かした落ち着いた雰囲気のカフェスペース。夏は地元の朝宮茶を使用したかき氷、秋は和栗のスイーツケーキ、冬はコーヒーぜんざいなど、季節に合わせた自家製スイーツが楽しめます。
ちなみにこの日あみちゃんが頼んだのは、日替わりマフィン、登り窯クッキー、ドリンクがセットになった通年メニュー、『Ogamaひと休みセット-750円』。もちろん器は信楽焼。使い心地が気に入れば、同じモノを購入することもできるとか。

カフェと反対の建物右側は、長屋のように複数の部屋が連なるスペースに、『明山窯』オリジナル商品や人気作家さんの作品など、数多くの信楽焼製品を取り扱うショップ兼ギャラリーエリア。土の風合いを活かした伝統的な信楽焼から、ポップな色柄のモダンな信楽焼まで、豊富なバリエーションが揃う『Ogama』ならではの商品群に、あみちゃんもすっかり目移りしている模様です。

部屋ごとに設えの雰囲気が異なる、リズミカルな内装も見どころ。季節に応じてラインナップも入れ替えているとのことなので、何度行っても飽きずに楽しめること請け合いです。陶器製の雛人形や五月兜、某有名アニメ作品とのコラボ商品など、いわゆる一般的な信楽焼とは一線を画す商品たちにもご注目ください。

信楽焼の伝統を遺す大迫力の登り窯

カフェにショップにギャラリーにと、多角的に信楽の魅力を発信する『Ogama』ですが、なんといってもそのアイコンは、本企画トップ画像にも採用した登り窯。薪を焚べて火を起こす燃焼室と、斜面に沿って作られた9つの焼成室からなる大迫力のこちらは、約30年前くらいまで実際に使われていたという代物。現在は稼働していませんが、来店者なら誰でも自由に見学ことができるよう、当時の雰囲気を再現しながら展示しています。

かつては信楽の町中にも数多くの登り窯があったそうですが、現存しているのは残りわずか。信楽焼の歴史を伝える、旅の必見スポットです。

熟練職人からの指導で作陶デビュー!

前述のカフェ&ショップオープンから遅れること数年。信楽焼の魅力をより深く広めるため、母屋の向かいに開設した陶芸教室がこちら。信楽さんの陶土から自由に成形する『手びねり』と『タタラ』に、職人さん製作のフリーカップに釉薬で模様を描く『釉絵付け』、そして小さなお子様でも陶板作りが楽しめる『手形押し』と、様々なパターンの陶芸作りが体験可能。日々『明山窯』で腕を振るう熟練職人の指導のもとで作陶できるので、始めての方でも安心です。

自然体で楽しめる信楽巡りの旅の拠点に

お気に入りの陶芸作品を探したり、自分だけの信楽焼を作陶したり、手作りカフェでボーっとしたり。そんな信楽の魅力を自然体で体験させてくれる複合施設、『Ogama』。さらに前述のとおり、2022年には敷地内に民泊スペースもオープン。残念ながらこの日は清掃中だっため撮影することができませんでしたが、まさに1日をとおしてどっぷりと信楽の魅力に浸かれる多角的な展開力は、エリアでも随一。

みなさんも信楽町にお出かけの際は、旅の拠点として、是非一度ご利用してみてはいかがでしょう。

Ogama
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野947 MAP
営業時間:10:00~16:30 (L.O.16:00) 
定休日:毎週水曜日・木曜日
URL:https://www.meizan.info/ogama/

Credit
Photo_Shuhei Nomachi
Edit & Text_Satoshi Yamamoto



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