2023.10.06
彩り豊かな生活に欠かせない暮らしの道具、器。信楽焼や美濃焼、益子焼など、『OMUSUbee store』でも少しずつ取り扱いを拡大させている注力アイテムですが、そのセレクトを支えてくれているショップが、渋谷区恵比寿の住宅街にあります。この「THE HARVEST」は、器を通じてライフスタイルを豊かに彩る場所です。そんなこれまで幾度となくお世話になっている『OMUSUbee』の恩人を、いまここで改めて深掘っておきましょう。
目次
東京・恵比寿駅から徒歩3分の位置にある『THE HARVEST KITCHEN GENERAL STORE』(以下、THE HARVEST)は、キッチンツールやテーブルウェアを販売する人気ショップです。国内外の多種多様なプロダクトを取り扱い、世代・性別を問わず幅広い層から支持されています。
2014年にオープンした『THE HARVEST』は、渋谷区恵比寿のショップとして、器やキッチンツールを中心に幅広いライフスタイルアイテムを揃えています。運営元は、昭和50年から食器の卸し業を営むローヤル物産。「初めは、BtoB向けのショールーム的な役割が大きかったのですが、プロユース向けの食器を一般のお客様にも使っていただきたいという想いから、商品ラインナップを増やしていきました」と語ってくれたのは、ショップのチーフを務める遠藤さんです。
「店内には、代表の辻が海外出張や旅行へ行った際にインスピレーションを受けたモノが沢山あり、海外のマルシェのような雰囲気や空間を演出しています。木箱に野菜が盛られているようなイメージで食器をディスプレイしたり、食器に直接プライスを書いてみたり、ラフで大胆な手法も取り入れています」。ヴィンテージの風合いと目を惹くデザインの木箱(上記写真参照)は、遠藤さんの手作りというから驚きです。
マルシェのような雰囲気が魅力の『THE HARVEST』ですが、実は取り扱う食器類の約7割が国産品。日本製の食器として、滋賀県の信楽焼、佐賀の肥前吉田焼、岐阜県の美濃焼、栃木県の益子焼、石川県の九谷焼など、日本古来の伝統工芸品も数多く取り扱っています。
特に人気なのが、バリエーションも豊富な信楽焼です。「信楽焼の魅力は、土から作る素朴な表情。自然の風合いが感じられ、力強さがあります。水分や油分を含みやすいので経年変化が出やすく、使えば使うほど味が出るのが魅力だと思います」と、遠藤さんは語ります。
写真の<IMAGINE>シリーズは、釉薬のかかり方や混ざり方が異なる唯一無二の表情が特徴で、「お店に入って来るまで、仕上がりや色の感じもわからないので、スタッフもお客様も一期一会。自分のお気に入りを見つける楽しみがあります」とのことです。
左_長年愛される信楽焼のシリーズ〈KURO〉は、ベーシックかつシンプルでありながらも、食材や料理が映えて使いやすいと大好評。
右_3色3サイズで展開する美濃焼のシリーズ〈BOTANICAL〉も、料理の種類に幅広く対応する色合いやデザインで人気。『OMUSUbee store』でも取り扱い中なので、気になった方は是非。
左の長年愛される信楽焼のシリーズ〈KURO〉は、ベーシックかつシンプルでありながらも、食材や料理が映えて使いやすいと大好評です。また、右の3色3サイズで展開する美濃焼のシリーズ〈BOTANICAL〉も、料理の種類に幅広く対応する色合いやデザインで人気です。『OMUSUbee store』でも取り扱い中なので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
プロユースの商品や国産の伝統工芸品だけでなく、気の利いた海外ものも網羅しています。客層のトレンドを意識した多彩なラインナップが人気の秘密です。
「海外もので特に人気なのは、オリエンタルな柄が印象的なトルコのデザインプレートです。本来の鍋敷きとしてはもちろん、アクセサリートレイや部屋のインテリアに使うお客様も多い印象です。入荷するとすぐ完売してしまいますね」と、遠藤さんは言います。社員だけでなく、アルバイトも含めた店舗スタッフからの声が、セレクトのきっかけになることもあるのだとか。
「最近では、メラミンや麦わら繊維、コーヒーの抽出粕を使った素材など、環境に優しい素材を使用したアイテムも数多く取り入れています」。軽量・耐久性に優れたメラミン素材の食器やキッチンツールは、豊かな色彩とポップなデザインが特徴です。またシーズンに合わせたフェアや特設アイテムの販売も行っているので、訪れるたびに新しい発見がありそうです。
オリジナルのTシャツやトートバッグなど、アパレルアクセサリーもちょっとだけ用意があります。今後は交流のあるシェフたちの意見をフィードバックしたエプロンなどのリリースも予定しているそうです。「産地にこだわらず、様々な声に耳を傾けながら、広い視点を持って賑やかな雰囲気を提案していきたいですね。理想は、お客様それぞれのご自宅のテーブルの上に、“小さなHARVEST”を作るように楽しんでいただきたいです」という、想いと真心がこもったお店は、訪れる価値があります。
恵比寿の人気ショップ『THE HARVEST』のご紹介、いかがでしたか? マルシェのような雰囲気と、幅広く、そして綿密にキュレーションされた商品の数々に、今すぐ行ってみたくなった方も多いはず。また以前の記事でも少し触れましたが、現在『OMUSUbee』では、こちらの『THE HARVEST』と信楽焼の窯元さんを交えたコラボ企画が進行中です。詳細はまた後日お伝えしますので、どうぞお楽しみに。
お話を伺った『THE HARVEST』と創業約80年の信楽焼窯元『丸十製陶』とのコラボ企画がついに実現し、沢山の器たちを作りました。いろんなシーンで活躍間違いなしの素敵な器たちをご紹介します。
二十四節気を大きなテーマとして制作を始めた〈信楽四季彩陶〉シリーズ。その魅力はやっぱり季節ごとに異なる個性豊かな表情。職人さんが一つ一つ手作りをしているので、形も少し違ったりするのも見ていて楽しいポイントです。それぞれ中深皿と平皿をご用意しているので、用途も様々に使い分けることができます。
第1弾は深みのある色合いが美しい〈小寒〉シリーズは、1月初旬の空気感をイメージして制作しました。凍てつく大地、紺碧の夜空、純真無垢な雪景色。冬ならではの風情をぜひお手元でお楽しみください。
寒い季節に食べたくなるような煮物やほっとする煮魚、定番の卵焼きなど和食にぴったりの色合いで食卓でも季節感を味わえます。
第2弾は春の温かさや生命力を感じられるような〈清明〉シリーズ。雪解けの下に眠る草花の芽生え、生命力が戻り始める季節。そんなイメージを形にしました。
そんな〈清明〉シリーズの器たちは、例えば春の朝陽を感じながら楽しむ朝食にいかがでしょうか。平皿に焼き魚やお漬物を贅沢に乗せて、器の風合いを楽しみながら春を迎えるのも素敵ですね。
第3段は夏の訪れを告げるような色合いが特徴の〈小暑〉シリーズ。夜明けの瞬間の水面、星が瞬く夏の夜空、草木に滴る雨粒のようなつやめき。そんな風景を器に閉じ込めました。
夏といえばやっぱり冷やし中華やそうめんが食べたい季節。中深皿なら汁気のあるお料理でも大活躍。鮮やかな夏野菜の色が活き活きと映えて、夏バテしがちな時でも食欲をそそることでしょう。
第4弾は秋に活きる自然をイメージした〈霜降〉シリーズ。黄金色に輝くすすきの野、控えめでありながら優雅な紫苑、時雨が通り過ぎた後の霜のような奥深い哀愁。そんなイメージで作られた、気持ちも秋色になるような器たちです。
これまで和食との組み合わせをご紹介しましたが、実は洋食でも活躍する〈信楽四季彩陶〉。肌寒くなってきたら食べたくなるロールキャベツなどの煮込み料理も、中深皿を使えばさらに素敵に盛り付けられます。平皿にはローストビーフやお魚のソテーなど、その日の献立に合わせてお使いいただけます。
『THE HARVEST』でも人気の〈ブルーラグーン〉シリーズ。今回は『THE HARVEST』の協力を得てオリジナルの器たちを作りました。
まるで晴れた日の空や穏やかなビーチのような、そんなひとときをこの器たちとお楽しみください。
晴れた日のティータイムにケーキや焼き菓子を切立皿に乗せたり、あるいは朝食のトーストや目玉焼きを乗せたり。
蕎麦猪口にはコーヒーや紅茶、アイスやヨーグルトなどのちょっとしたデザートも盛り付けることができます。
ころっとしたフォルムが可愛らしいマルチボウルは、深さがあるのがポイントです。朝の忙しい時間にグラノーラで食事を済ませたい日も、このマルチボウルの鮮やかなブルーで元気を貰えそう。野菜をたっぷり入れたサラダボウルとしても活躍します。
マグカップには例えばオレンジジュースやミルクなどを入れると、琵琶湖ブルーも映えて見た目も楽しくなりますね。
こちらも『THE HARVEST』で大人気の〈クレイズ 〉シリーズを、別注の型で制作した器たちです。〈クレイズ 〉シリーズの特徴はなんと言っても「貫入(釉面に表れるヒビ)」を活かしたデザイン。ぜひその魅力をお料理と一緒にお楽しみください。
元気をもらえるような色が楽しい〈クレイズ 〉シリーズは、朝食やブランチ、ティータイムなど幅広く活躍します。
大きいサイズの切立皿にはメインディッシュを乗せたり、野菜やおかずも一緒に盛り付けてワンプレートにしたり。小さいサイズの切立皿には焼き立てのトーストやクロワッサン。マグカップにはコーヒーを注いで、穏やかなモーニングをお過ごしください。
THE HARVEST
KITCHEN GENERAL STORE
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-18-9
タイムゾーンヒルトップビル1F MAP
営業時間:11:00~19:00
URL:http://www.theharvest.jp/
Credit
Photo_Shuhei Nomachi
Edit_Satoshi Yamamoto
Text_Sayaka Miyano
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