2025.09.05
古都の歴史と風情が息づく街、京都市東山。『八坂の塔』と『清水寺』を結ぶ静かな脇道に、2024年11月、小さなバスフレグランスのお店『ONE SEVEN LABO(ワンセブンラボ)』がオープンしました。そこは、心をほどくような香りがほのかに広がる、思わず旅の足を止めたくなる癒やしの空間。日本の文化である「お風呂」をより豊かに楽しむために誕生した、新しい香りの専門店をご紹介します。
京都市内屈指の観光エリア『八坂通り』から1本折れた細路地に、ひっそりと佇むバスフレグランス専門店『ONE SEVEN LABO』。2024年11月に誕生したこの小さな空間には、27種類の香りが整然と並び、訪れる人を非日常へと誘います。ブランド名に込められたのは「1週間のうちの1日だけでも、贅沢なお風呂時間を楽しんでもらい」という想い。日々の入浴をシャワーだけで済ませてしまうという人も少なくない昨今、日本のお風呂文化に再び脚光を浴びせるという観点でも、とても意味深いコンセプトの下に展開しています。
1坪足らずの店内に並ぶのは、〈ヒノキ〉や〈ユズ〉〈スダチ〉といった和の香りから、〈イランイラン〉〈ラベンサラ〉〈ラベンダーアルパイン〉などの世界各国の香りまで、全27種類。それらはすべて、合成香料は一切不使用。かつ、 〈スダチ〉ならスダチだけ、〈イランイラン〉ならイランイランだけと、1種類の天然精油だけで仕上げられているので、素材そのもののストレートな香りが楽しめます。しかもここでは、異なる商品をブレンドして、オリジナルの香りを作ることも可能。例えば「今日はヒノキ風呂に柚子を浮かべたい」と思えば、〈ヒノキ〉と〈ユズ〉をブレンドして、疑似“ヒノキ柚子風呂”を味わうことも。つまり、その組み合わせは無限大! 自分だけのバスフレグランスが自由に調香できるというのも、『ONE SEVEN LABO』の大きな魅力です。
また『ONE SEVEN LABO』のバスフレグランスは、お湯に落とすと白く乳化して広がるのも大きな特徴。これは精油そのものを安全に楽しんでもらうための工夫です。なぜなら、精油をそのまま湯船に垂らすと、油分が浮き、肌に直接触れて予想外の刺激になることも。そこで同店では、精油がしっかりお湯に溶け込むよう、あえて乳化剤を配合しているそう。細部までユーザーの安心と心地よさを考え抜いたアプローチが、日常のバスタイムをよりくつろげる癒やし時間へと変えてくれます。
清水寺のほど近くに店を構えるのも大きな魅力。この立地には、外国人観光客が多く訪れるこのエリアで、日本ならではのお風呂文化を香りとともに体験してもらいたい、といった想いが込められています。本記事撮影中も、店の外に設置されたテスターに足を止める外国人観光客が、多く見受けられました。
また実際に、旅先のホテルで香りを楽しみ、思い出とともに持ち帰るお客さまも少なくないそう。京都という土地は、日本と海外をつなぐ場所として格好の舞台。世界に誇る「京都ブランド」に支えられながら、香りを通じて文化を伝える試みが日々広がっています。
京都の小さな隠れ家から届けられる『ONE SEVEN LABO』の香りは、1週間のうちのわずか1日のお風呂時間を、特別なひと時へと変えてくれる存在。旅先で出会った香りを、日常に持ち帰る。そんな贅沢な体験を、ぜひ自分自身や大切な人に。
またHESTA LIFE storeでも、『ONE SEVEN LABO』の選りすぐりバスフレグランス3種類を取り扱い中。本記事で感じた世界観を、そのままご自宅で味わってみてはいかがでしょう。さらに本メディア運営母体『HESTA大倉』のアンバサダーを迎えたコラボ企画も進行中ですので、こちらも続報にご期待ください。
ONE SEVEN LABO
住所:京都市東山区星野町88-2 MAP
URL:https://17labo.official.ec/
Credit
Photo_Ryo Sato
Text & Edit_Satoshi Yamamoto
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