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LIFE 生活

2025.04.11

医療と人をつなぐやさしいテクノロジー。
Ubieが描く“未来の健康”とは?

さまざまな角度からライフスタイルにアプローチするHESTA LIFEがお送りする、暮らしと健康にまつわる連載企画『HESTA LIFE的健康道 – Be Wellness!』。今回は、テクノロジーの力で人と医療を結ぶヘルステック企業『Ubie株式会社(ユビー)』にクローズアップ。医療先進国日本から紡ぎ出される、人と医療とテクノロジーの新たな関係値を紐解きます。

Hello, Healthy World. テクノロジーで医療をもっと身近に

やってきたのは “Hello, Healthy World.”を経営ビジョンに、テクノロジーで人々を適切な医療に案内することを目指すヘルステック企業『Ubie』の本社オフィス。2017年設立のスタートアップ企業でありながら、日本とアメリカを拠点に月間1200万人以上が利用する一般生活者向け症状検索エンジン『ユビー』や、1800超の施設で導入される医療機関向けサービス『ユビー メディカルナビ』などを展開する、まさに目下急成長中のITヘルスケア時代の寵児です。
ヘルスメータースリープトラッカーなどのスマートデバイスを取り扱うHESTA LIFEにとっても、これはとっても興味のあるところ。是非とも詳しくお話を聞きたいと、本メディア運営母体『HESTA大倉』広報担当・白石さんとともに、そのお膝元を訪ねます。

医師の目線でプロダクトを開発。Ubieで医療の入口を変えていく

「医療がもっとこうだったら」をカタチにするため

ご登場いただいたのは、現役の呼吸器内科医師であり、Ubie社員としてプロダクト開発部署にも籍を置く折茂圭介さん。医師としての経験を重ねる中で、もっと多くの人が適切な医療にたどり着ける仕組みが必要だと感じ、2022年より同社メンバーに加わったそうです。
「私と同じように現役医師でもある社員が、現在弊社には、10名ほど在籍しています。元々『Ubie』は、エンジニアの久保と内科医師の阿部が、2017年に立ち上げた会社なんです。きっかけは、2年前から血便があったものの受診せず、その結果、40代で亡くなってしまった患者さんと阿部が出会ったこと。阿部は『テクノロジーの力を活用すれば、こういったケースも未然に防ぐことができるのではないか』という想いで、高校の同級生であり、その時既にエンジニアの立場からAI×医療という事業構想を抱いていた久保と合流し、共同で創業したんです」。
折茂さんは続けます。「私自身、医師として同じことを感じて応募しましたし、私以外の医師メンバーもみな、同じような考えで参画しているはず。もちろん医師以外の社員も全員が共有している想いではありますが、そういう理由で、うちには現役医師が多数在籍しているんです」。

なるほど、だからこそのサービスクオリティの高さ。一般層から医療機関まで、厚い支持を受けているのも頷けます。実際、開発される各種サービスには現役医師ならではの知見が注ぎ込まれているだけでなく、医療機関向けサービス『ユビー メディカルナビ』、生活者向けサービス症状検索エンジン『ユビー』に組み込まれるAIは、合計5万本(!)もの医学論文に基づいて作成されたデータベースが活用されているそう。

医療はもっと身近でいい

「恐らく多くの方々、特に普段健康に過ごされている方々にとっては、どうしても医療って距離のあるイメージだと思うんです。でも本当は、もっと身近でいいはずなんです。体調に少しでも不安を感じた時、まずはスマホひとつで気軽に相談できるなら、みなさん絶対に使いますよね。それで安心感を持っていただければそれで良いし、症状によっては、速やかに医療機関への受診をおすすめすることもできる。だからこそもっと多くの人々に使ってもらいたいし、みなさんの生活の中にあって当たり前のサービスにまで育てたいんですよね」。
そうした『Ubie』の価値をより多くの人々に届けるため、折茂さん自身、日々の草の根活動に力を注いでいるとか。「実はXなどのSNSで、けっこう情報発信したりもしてるんですよ。完全に個人のアカウントなんですが、よければ見てみてください(笑)」。

あくまで折茂さんの個人的な活動ではあるそうですが、積極的にユーザーの声を拾い、少しでも医療とテクノロジーの橋渡しとなるような情報発信を続ける。そうしたメンバー個々の自分ごととしての行動も、『Ubie』独自のカルチャーがあってこそ。
「これはサービスではなく組織としての話ですが、メンバー全員が高い熱量を持っていて、かつそれぞれ同じ方向を向いているから、縦も横も関係なく、すごくフラットな関係でいられるんです。変えたいことがあればすぐに提案できるし、どうすればもっと良くなるのか、全員で本気で考えることができる。創業から7年経ちますが、そういった風潮が社のカルチャーとして当たり前に根付いていることも、『Ubie』の強みだと感じています」。
そう語る折茂さんの眼差しには、未来の医療への優しさと覚悟がにじんでいました。

指先ひとつで医療とつながる、ヘルスケアへの道標

医療にアクセスするための最初の一歩を、スマホひとつで気軽にサポートしてくれる生活者向けサービス『ユビー』。自分の症状を検索できるだけでなく、受診先を調べることもできるその機能は、まさにデジタル時代におけるヘルスケアへの道標。
「例えば、体のどこかが痛かったとしても、それがどこに紐づいているのかわからないと、受診先に困ることも多いですよね。そういうときでも『ユビー』を使えば、関連する診療科を調べてくれる。選択肢を提示できるUI設計は、開発チームのこだわりが詰まってるんですよ」と折茂さん。
というわけで白石さんも、実際に『ユビー』を体験。スマホ画面を操作しながら、「医療用語じゃなくて、普段の言葉で書いてあるのがすごくありがたいです。こういう優しい設計が、医療との距離を縮めてくれるんですね」と実感を口にします。

ちなみに、社名でありサービス名でもある『Ubie(ユビー)』の由来は、『指(ユビ)で医療にアクセスする』が由来。「医療をもっと身近にしたい。だからこそ、名前もUIもシンプルさとわかりやすさにこだわってるんです」と折茂さん。語感のやさしさも含めて、使う人の立場を何よりも大切にするネーミングです。

Ubieが描くこれからの医療。テクノロジーと人が共に進む未来へ

ウェアラブルデバイスとの連携で医療はもっと進化する

そして話は、スリープトラッカーやヘルスメーターなども手掛ける『HESTA大倉』としても最も知りたかった領域へ。「HESTAさんでも取り扱いがあるヘルスケアにまつわるウェアラブルデバイスとの連携って、すごく親和性が高いと思うんですよ」と折茂さん。「例えば睡眠記録や体温、心拍など、日常のバイタルデータを『ユビー』に取り入れることができれば、より高度にパーソナライズされた情報提供が可能になりますよね。
体感的な症状だけでなく、リアルな数値としての記録が加われば、より具体的な情報を提供できるようになります。さらに、常にデバイスと『ユビー』のデータを連携することができれば、デバイスを身に着けているだけで勝手に異常を検知して、プッシュ通知で知らせることもできるようになるかもしれない。これは本当に面白い取り組みになるはずですよ」。

人にやさしいテクノロジーで社会をもっと健康に

最後に折茂さんは、こう締めくくってくれました。
「私たちが目指すのは、専門的な知識がなくても、自然と健康に向き合える社会の創生。そのためにテクノロジーを、人にやさしい道具として活かしていきたいんです」。

医療とテクノロジーが手を取り合い、人々の健康的な暮らしに寄り添う未来。そんな大きな一歩を、『Ubie』はすでに踏み出しています。指先ひとつからはじまる、新しい健康との付き合い方。HESTA LIFEはこれからも『Ubie』の活動と躍進を応援していきます。


Credit
Photo_Taijun Hiramoto
Text & Edit_Satoshi Yamamoto


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